科学算数ブレーク11・20世紀の予言
(旧ブレーク114)
(なんでも掲示板 00年11月 投稿済)
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知っている人は知っているネタです。
報知新聞社(現在の読売新聞社)の記者たちが,20世紀が始まった年の
1901(明治34)年1月2日,3日の両日にわたり新聞紙上で,「20世紀の予言」として
20世紀末までにはこうなるだろう,という予測をたてました。
http://village.infoweb.ne.jp/~cony/hanasi/9911/991114.htm
一部実現しているものもあれば、外れているものもあります。
以下に掲載します。
(◎・○・△・×は、小生が判断した的中度合)
1 無線電信及び電話
マルコニー氏発明の無線電信は世界諸国に聯絡して東京に在るものがロンドン,
ニューヨークにある友人と自由に対話することを得べし。
(◎)
2 遠距離の写真
数十年の後,欧州の天に戦雲暗澹たることあらん時,東京の新聞記者は編集局に
いながら電気力によりてその状況を早取写真となすことを得べく,而してその写真は
天然色を現象すべし。
(◎)
3 野獣の滅亡
アフリカの到るも獅子、虎、 魚等の野獣を見ることを◯わず、彼らは僅に大都会の
博物館に命を継ぐべし。
(○:必至の保護によって、なんとか野生を保っている)
4 サハラ砂漠は漸次野に化し・・・
サハラ砂漠は漸次野に化し,東半球の文明は漸次支那,日本及びアフリカに於て
発達すべし。
(△:日本等は多少発展したが、アフリカ等はまだ。砂漠はむしろ悪化)
5 7日間世界一周
19世紀の来年に於いて少なくとも50日間を要したり世界一周は,20世紀末には
7日間を要すれば足ることなるべく,また世界文明国の人民は男女を問はず,
一回以上世界まん遊をなすに至らむ。
(○:「金があれば」世界一周は可能)
6 空中軍艦,空中砲台
チェッペリン式の空中船は大に発達して,空中に軍艦漂ひ空中に修羅場を出現すべく,
従って空中に砲台浮かぶかの寄観を呈するに至らん。
(△:戦闘機は出現したが、巨大ではない)
7 蚊及びのみの滅亡
衛生事業進歩する結果,蚊及びのみの類は漸次滅亡すべし。
(×:依然、途上国では蚊などによるマラリアは脅威)
8 暑寒知らず
新器機発明せられ暑寒を調和するために適宜の空気を送り出すことを得べし。
アフリカの進歩も此為なるべし。
(○:エアコンの出現予測は◎。但しアフリカは発展していない)
9 植物と電気
電気力を以つて野菜を成長することを得べく,而してえんどうはだいだい大となり菊,
牡丹,バラは緑,黒等の花を開くものあるべく,北寒帯のグリーンランドに熱帯の
植物生長するに至らん。
(◎)
10 人声十里に達す
伝声器の改良ありて,10里の遠きを隔てたる男女互いにえんえんたる情話をなすことを
得べし。
(?:「伝声器」の意味が不明。(携帯)電話のことなら◎)
11 写真電話
電話口には対話者の肖像現出するの装置あるペし。
(○:まだ高くて普及はしてないが、テレビ電話は実現している)
12 買物便法
写真電話によりて遠距離にある品物を鑑定し,且つ売買の契約を整へ,其品物は地中鉄管の
装置によりて瞬時に落手することを得ん。
(△:「写真電話のショッピング」は○。但し「地中鉄管の配送」は×。)
13 電気の世界
薪炭,石炭共に尽き,電気之に代わりて燃料となるべし。
(○:100%石炭が尽きた訳ではないが、家庭で使用することはほぼ無いので)
14 鉄道の遠力
19世紀末に発明せられし葉巻煙形の機関車は大成せられ,列車は小家屋大にてあらゆる
便利を備へ,乗客をして旅中にある無からしむべく,ただに冬期室内を暖むるのみならず,
暑中には之に冷気を催すの装置あるべく,而して速力は通常1分時に2哩,急行ならば
1時間150哩(時速240㎞)以上を進行し,東京・神戸間は2時間半を要し,また,
今日4日半を要するニューヨーク,サンフランシスコ間は,一昼夜にて通ずべし。
また,動力は勿論石炭を使用せざるを以て,煤煙の汚れなく,また給水の為停車する
こと無かるべし。
(○:外れているのは列車の巨大化とアメリカの鉄道発達について。
東京〜神戸間は東海道新幹線のインフラが良好なら2時間半運転は可能。)
15 市街鉄道
馬車,鉄道及び鋼索鉄道の存在せしとは老人の昔話にのみ残り,電気車及び圧搾空気車も
大改良を加えられて,車輪はゴム製となり,かつ文明国の大都会にては街路上を去りて,
空中及び地中を走る。
(○:多少市街に路面電車は残ってますが。あと大多数のクルマは地上を走って渋滞してますよ!)
16 鉄道の聯絡
航海の便利至らぎる無きと共に,鉄道は五大州を貫通して自由に通行するを得べし。
(△:鉄道の前に自動車・航空機が発展してしまいました・・・)
17 暴風を防ぐ
気象上の観測進歩して天災来たらんとすることは一ヵ月以前に予測するを得べく,
天災中の最も恐るべき暴風起こらんとすれば,大砲を空中に放ちて変じて雨となすを得べし。
されば20世紀の後半期に至りては難航、海しょう等の変無かるべし。また地震の動揺は
免れざるも家屋道路の建築は能く其害を免るるに適当なるべし。
(△:天候の予知は可能ですが、天気の変更は現段階では不可能。
また、耐震性の高い建物・都市はあるが、昔からの建物・都市は耐震性が低い)
18 人の身体
運動術及び外科手術の効によりて人の身体は6尺以上に達す。
(△:栄養状況の好転により大きくはなってますし、シリコン手術で身長を伸ばすことは可能ですが、
そこまでして大きくなりたい人は少数派でしょう)
19 医術の進歩
薬剤の飲用は止み,電気針を以て苦痛無く局部に薬液を注射し,また顕微鏡とエツキス
光線の発達によりて病源を摘発して之に応急の治療を施すこと自由なるべし。また内科術の
領分は十中八九まで外科術に移りて後には肺結核の如きも肺臓をてき出して腐敗を防ぎ、
パチルスを殺すことを得べし。而して切開術は電気によるを以て毫も苦痛を与ふること
無し。
(○:医学のことはようわからんが、概ね合っているようです)
20 自動車の世
馬車は廃せられ,之に代ふるに自動車は廉価に賄ふことを得べく,また軍用しても自転車
及び自動車を以て馬に代ふることなるべし。従って馬なるもの僅かに好奇者によりて飼養
せらるるに至るべし。
(◎:鉄道好きの小生としては癪に障るほど◎)
21 人と獣との会話自在
獣語の研究進歩して,小学校には獣語科あり,人と犬猿とは,自由に対話することを
得るに至り,従って下女下男の地位は多く犬によりて占められ,犬が人の使いに歩く世と
なるべし。
(×)
22 幼稚園の廃止
人智は遺伝により大に発達し,且つ家庭に無教養の人無きを以て幼稚園の用無く,男女
共に大学を卒業せざれば一人前と見做されざるにいたらむ。
(△:「大学云々」は当ってなくもないですが、頭が良くなっているか?と言われれば・・・)
23 電気の輸送
日本はびわ湖の水を用い,米国はナイヤガラの瀑布によりて水力電気を起して,各々
其全国内輸送することとなる。
(○:実際には火力・原子力が主力ですが)
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この予言、概ね8割位当たっているようです。
さて、ここで博識な皆さんに、「21世紀の予言」をしていただきたいのです。
どんどん投稿下さい!!
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