行列の出来る法律相談所

日本テレビに「行列の出来る法律相談所」という番組がある。
一方、フジに「ジャッジ」、NHK(大阪JOBK)に「生活笑百科」と
いう番組がある。

いずれも芸能人が素人の法律判断をして、これに対して弁護士が
正解を言い渡す、という番組である。

ただ、「ジャッジ」「笑百科」と「行列」の違いがある。
それは、「ジャッジ」「笑百科」は、弁護士が1名で、当然回答も
1通りなのに対し、「行列」では弁護士が4名で、回答も
2〜3パターンに分かれることが多いのである。
で、番組としては、多数決?で判断している。

法律番組としてどちらが優れているか、と言えば、「行列」が
優れている、といえる。
※紳介の、本題と関係ないゲストへのツッコミはつまらないが・・・

というのは、実際に法律紛争になった場合、弁護士によって
見解が異なる、ということがしばし生じるからである。
法学部の学生なら、法解釈に「判例」「通説」「反対説」が
混在していることは常識であるが、何も知らない一般人からすれば、
法曹界では解釈する人によって見解が異なる」、という現象には
いささか戸惑いがあるものと思われる。

そういう法曹界の解釈の現状を、一般人にレクチャーする番組として、
「行列」は最適ではないか、と「あほう学部」出身の小生は
思うのである。