横田めぐみさん亡きあとの家族会

AERAに触発されたエントリ

安倍「次期首相」は、拉致問題担当相まで特設する気合の入れようだが。

現時点では、拉致問題とは「横田めぐみさん問題」と同視されるほど、
横田めぐみさん問題が中心になっている。
つまり、
横田めぐみさんが生還されなければ拉致問題は解決せず、
 横田めぐみさんが生還すれば拉致問題
 (100%とは言わないまでもその大半は)解決する」
という状況である。

仮に、横田めぐみさんが「死んでいた」ということが確かなルートから
証明された場合、拉致問題家族会としては「世間にアピールできるシンボル」を
失ってしまい、活動が尻すぼみになるのではないか?

横田めぐみさんをシンボル化することは、家族会としては今までは
「世間の同情を惹く」ための格好の手段だったのだろうが、注目を集めてしまった
今となっては「足かせ」になっているのではないか?

言い換えれば
横田めぐみさんというシンボルを喪失した場合の家族会のあり方」が
シミュレーションできていないのである。

なので、家族会にとっては「その組織を維持するために」
横田めぐみさんには「生きていてもらわないと困る」のである。

AERAに書いてあったのは次の文章。
「仮に拉致被害者の1人について、望ましくない結果が判明した場合に、
 安倍新総理は、その事実を拉致家族会に伝えることができるのか?」という
政府内部の発言。

ここで書いてある「拉致被害者の1人」というのは恐らく横田めぐみさんであろう。
上記のような発言が出てくる、ということは、政府部内にも何らかのルートで
「残念ながら横田めぐみさんは死亡しているらしい」という情報が
もたらされているのではないか?

もしこの推測が正しいなら、政府としては「横田めぐみさん死亡の公表の仕方」の
着地点を探っている、ということになる。
それを安倍新政権がソフトランディングできるかどうか、が見ものである。

もし、日本の突出を嫌ったアメリカから「横田めぐみさん死亡説」がもたらされた場合、
安倍新政権はどう対処するのであろうか?