海流発電の可能性

小学生時代に読んだエネルギーの本に、波力発電・潮汐発電と並んで
「海流発電」というのがあった。
言うまでも無く黒潮は世界最大の海流であり、海流発電を実用化させるのなら、
その国は日本しかない、と思っていたのだが、未だに実用化されないのは
何がネックなのか?

http://www5b.biglobe.ne.jp/~hideokun/naze2.html
を見るとバラ色に見えるのだが。

黒潮はおおまかに言えば、幅100km、深さ200mという規模で、最高速度5ノット
>(時速9km)という速さで日本近海を流れている。
>台風時の大型河川を見たことがある人は、あの水の流れと同等のものが、
>深さも幅も前述したような比較にならないスケールで、流れていることを想像してください。

ここで提案されている案は、海底との間を「ひも」で係留された海中フロート体が
海流の中に存在し、そのフロート体にプロペラを取り付けるもの。

★フロート体の内部には空気を入れておけば浮力になる。
★海底に設置する「重し」には廃船を活用すればいい。
★送電は海底ケーブルで行なう。
風力発電は台風時に発電停止・損壊のリスクがあるが、
 海流は過大な流量にならないので発電停止・損壊のリスクはない。
★逆に風力発電は風量が少ない季節・時間には発電量が激減するが、
 海流は安定しており過少な流量になる危険性はない。
★騒音の問題がなく、海上を船舶が走行可能。
★複数のフロート体を1本の「ひも」に取り付けることも可能
★強いてデメリットを挙げるなら、魚類への影響およびメンテナンスの大変さか?
 (潜水艦でメンテナンスか?)

・・・と考えてみると、「空中風力発電」よりも、いや「通常風力発電」よりも
可能性があるように思えるのだが。

黒潮は大蛇行の可能性があるので、比較的安定している津軽海峡での試験を提案している。