【8/10⇒9/4 週刊住宅情報の功績】

8月20日
★今でこそ住宅新報週刊住宅業界紙、BtoBだが、40年前は一般消費者向け物件情報も載せてた。つまりBtoCもやってた。しかし根っ子がBtoBなので、記事スタイルは固かった。ジェンダー的には「男性的紙面」だったが、住宅購入の主導権を握る亭主が読んでたから問題少なかった
★住宅購入決定過程で、主婦が関与する余地は40年前は乏しかった。購入決定は専ら男性(亭主)だったから、文字と数字主体の物件情報でも通用した
★就職情報誌が伸び悩んだ江副浩正氏は、新聞に並ぶ多数の物件情報にヒントを得た。「そうだ、BtoC専門の住宅情報誌を作ろう」/紙面構成をBtoCに最適化させていくうちに、紙面構成は「女性受けする紙面」、写真やイラストを多様する直感的紙面になった
★女性の家庭内地位がこのころから向上し、住宅購入の主導権は亭主から主婦にシフトしていった。そのタイミングで女性受けする紙面構成にした週刊住宅情報は伸びていった/逆に週刊住宅情報の直感的・女性最適化させた紙面構成が、住宅決定の主導権シフトを促した面もある
江副浩正と言う「天才」が週刊住宅情報を創刊してなければ、住宅購入主導権の女性シフトはもっと遅れたかもしれないし、更には民間住宅産業はここまで発達しなかったかもしれない(昭和40年代まで住宅供給の主役は公共セクターだったが、昭和50年代以降も公共中心になってた恐れ)