認知症踏切侵入問題

【2014年1月12日〜14日のツイートを転載】
認知症400万人社会とはこういう社会。オムツが外れてない乳幼児総数よりも多い、と言えば数の多さが判る / “認知症鉄道事故死遺族ら「24時間見守りなんて無理」 - 毎日新聞http://htn.to/TQczwp
脳科学的に、認知症患者は線路のような「真っ直ぐな構造物」があると、その方向に無意識に突き進んでいく、という話もあるらしい。認知症患者が心理的に「入り込みたくなくなる」踏切デザインの研究が必要 / “<認知症>115人鉄道事故死 遺…” http://htn.to/8heirS
8年間で(確認できるだけで)115人の認知症患者が鉄道事故死、と言う数字。単純に認知症患者が踏切を通過しても、患者心理学的に「そのまま渡り切りたくなる構造」だったら、そこまで数は増えなかった筈。115人もいる、というのは、線路が認知症患者的に「入りたくなる」デザインということ
認知症の鉄道死亡事故が8年間で確認できるだけで115人、ということは、「自動車にはねられて死亡」というのは鉄道死亡事故の10倍はあるんだろう/「家庭内で階段を踏み外して死亡」「浴室で足を滑らせて死亡」とかは、もっとあるんだろう/認知症患者の事故死総数を集計したら、すごい数?
認知症患者の最終死因は、病死よりも事故死の方が多かったりして。さすがにそれはないか。
認知症患者を集めて、踏切付近てどのような徘徊行動するか、一度実験してみてはどうか?相当数の患者が、踏切の向こう側に渡らずに、線路を直進する行動を取ると予想される
一年間に出生する新生児数が100万人いるかどうか。認知症患者400万人というのは、0歳〜3歳総人口に匹敵する/しかし実感として認知症患者が乳幼児人口ほど存在する感覚はない/それは認知症患者の大半が家に閉じ込められているから
少子化しているにも関わらず、乳幼児400万人に対応するために、社会インフラは「赤ちゃんと一緒に入れるトイレ」など整備している/しかし認知症400万人に社会インフラはまだ対応していない
年末に読売が「所在不明未就学児は1000人以上」と独自集計調査報道して問題可視化/今回毎日新聞が今まで可視化されなかった認知症鉄道事故問題を集計可視化。両者ともGJ / “認知症:鉄道事故死遺族ら「24時間見守りなんて無理」 - …” http://htn.to/TX531m
@dolltomoka 介護のマンパワーがエアポケットになる早朝に、認知症患者の異常行動が増える、という統計もあるようです
@poccopen 既に「オムツ乳幼児人口<認知症患者」にはなってる。認知症患者は400万人、新生児数は100万人強
@satoruishido 年末の「所在不明未就学児が全国で1000人余り」記事も読売のデータジャーナリズムですね
@i_justy んなもん、裸足で徘徊しますがな
@koma_mix 確かに判断能力ある人間に対しては敢えて裁判沙汰にすることで抑止効果が見込めるが、判断能力がなくなった認知症患者に対して「事故賠償請求するぞ」と脅したところで、線路迷い込みが抑止される訳じゃない。監督者の管理も限界
認知症患者を24時間見守れるように施設整備&介護保険拡充する費用と、物理的に認知症患者の線路内立ち入りしなくする為に踏切全廃(立体化)する費用と、どちらが安上がりなんだろう?いずれも兆円単位のカネが要る
認知症患者の第三者加害問題(例:対鉄道会社)、毎日新聞みたいな「不幸な事案」は、確かに8年間に100件超と、一見「多く見える」/しかし逆に言えば、認知症患者が400万人もいる中で、このような事故が年間10件程度というのは「少ない」とも言える
言葉は悪いが、「400万人の中で年間10名程度しか遭遇しない不幸な事案」を過度に扱って、認知症介護自体に対して社会や家庭が萎縮してしまう方が、重大な社会的損失だと思う。保険で対応出来るなら、粛々と保険の啓蒙普及すべき
認知症踏切問題、今日も毎日に続報出てるようだな。脱法ハウスみたいなキャンペーン張る気か?
田無駅前踏切の実際の認知症事故を取材。認知症患者は、遮断機バーが降りてしまって踏切内に閉じ込められてしまうと、バーを乗り越えて脱出する、という知恵が働かなくなるらしい
認知症踏切事故問題とか、本来なら国会で取り上げるべきテーマ。何の為の国会なんだか/この問題取り上げた2ちゃんまとめサイト見に行くと、殆どが安楽死議論になっていて気持ち悪い
そう言えばもう一つの調査報道、読売新聞の「所在不明未就学児1000人超え問題」、その後どうなったかな?政府自治体の動きはナシ?
横浜線踏切事故でも問題になったが、そろそろ鉄道会社は生体反応センサー実用化研究すべき。この手の事故は今後頻繁するから、元は取れる / “認知症鉄道事故死:踏切1往復半の末… センサー感知せず - 毎日新聞http://htn.to/xb3SCN
@SDouchi 踏切障害検知の目的は、「立ち往生自動車と電車が衝突することで、電車側にダメージが発生しないように」検知。電車側へのダメージが僅少な歩行者は、検知する必要ないと鉄道会社は考える
認知症鉄道死亡事故が年間十数件、鉄道自殺が年間五百件らしい/「自殺」で処理されてた事案の中に、実は認知症事故が紛れていたりしてないか?
認知症の初期は、外野から見たら「認知症」と発覚しないケースも多いらしい。特に独り暮らしだと外野からは発覚しづらい/何とか独り暮らしが可能で、でも判断能力が鈍っている高齢者が、遮断機内に残され事故、という場合、周囲に「病気がツラい」「家計がツラい」と漏らしてたら遺書無し自殺処理
実は、自殺意思ある鉄道自殺は年間二百件程度で、自殺と勘違いされた認知症取り残され事故が年間三百件程度あったりして
年末年始にかけ、読売の「所在不明未就学児調査報道」、毎日の「認知症踏切事故調査報道」と、マスコミ総合力を用いた調査報道が相次いだ/読者側の変化もある。ワイドショーは従来なら殺人事件が視聴率稼いだが、今や福祉案件の方が視聴率高いらしい/多分新聞も事件スクープより福祉報道が受ける
あと感じたのは厚生労働省の課題提供能力の低下。昔の厚生詰め記者は、厚生官僚に「何かない?」と聞いて、厚生官僚が問題認識してるネタを記事化してた。新聞業界では「ネタ切れの時は厚生を回れ」と言われていた
所在不明未就学児問題も、認知症踏切事故問題も、役所側の問題意識よりも記者側の問題意識が先行。役所にはローデータはあるのに全く活用されず/省間のポテンヒットと言う話も。所在不明未就学児問題は文部科学省とのポテンヒット認知症踏切問題は国土交通省とのポテンヒット