【踏切と歩道橋と大和ハウス】

2月4日
建築家隈研吾は、対談本「新ムラ論TOKYO」で、下北沢再開発・小田急地下化に触れて、「踏切を除去すべき、という観念は正しいか?踏切は文化遺産である、という逆の発想もありえる」と書いていて、なんだかなあと感じた。
百歩譲って、踏切による経済ロスを「無視」するにしても、「救急車が踏切で遅延ですることによる人命ロス」や「認知症患者が踏切に迷い込むことによる人命ロス」も、隈研吾は無視するのかな?
交通安全トリビア。歩道橋という「概念」を「発明」したのは、実はダイワハウス創業者の石橋信夫だった。彼は梅田に歩道橋を寄付し、「これで交通安全になる」とデモンストレーション。一気に歩道橋は全国に広まり、ダイワハウスは歩道橋を数多く受注した。
大和ハウス会長樋口武男氏の「先の先を読め」文春新書という本に歩道橋エピソードが書いてあります。「ヒトを上にあげればいいんだ、と閃いた」とあります。
梅田に寄付する際に、製鉄会社(確か川崎製鉄」だったと思う)の鋼材協力を仰いだとありましたから、或は松下電器にも協力を仰いだのかもしれません。しかし(資金面は兎も角)「ヒトを上にあげる」という発想自体は石橋氏発案。
松下電器ダイエーが冷戦関係だったのは有名な話だが、ダイワハウス東芝も最近まで冷戦関係だったとは知らなかった。/今では誰も知らないが、かつて東芝は住宅事業に参入していた。その際、ダイワハウスから人材を大量に漁り、石橋氏の逆鱗に触れた。
最近外人に大人気の「新梅田シティ梅田スカイビル」、あそこに東芝が多くのフロア借りている。穿った見方をすれば、東芝ダイワハウスの宿敵である積水ハウスのビルだから入居した?
2月7日
ダイワ石橋氏のこと書いた樋口氏の本を読んでる/三浦展が「地方がファスト風土化した、それはイオン(ジャスコ)のせいだ」と批判する/樋口氏の本読むと、地方のファスト風土化のA級戦犯は、イオンじゃなくダイワハウスな気がする
@nomobilemail 実際、1970年代とかは、積水グループや旭化成旧帝大卒や院卒とかが入社してた一方で、多分その頃はダイワハウスは高卒とかが中心だった。その影響では?
旭化成は理系院卒などで70年代にヘーベルハウス営業チーム作った。理系なのでセールストークが理屈っぽくなる/今でも旭化成は「理系の客が好むハウスメーカー」とされてるのは、その名残
旭化成の企業業績は、日本のGDPじゃなく世界全体のGDPに比例するらしい