【売上税秘話】

2月12日
87年に検討されていた売上税って、住宅については免税で制度設計されていたんだな。住宅業界としてはその方が良かったのかも。(少なくとも97年の増税駆け込み&冷え込みは避けられた)/というか食料も鉄道も非課税だったんだ。かなり非課税範囲が広い設計
売上税は5%税率だった。/当初消費税は5%税率で設計されていたが、「5%だと、売上税を想起させる」としてわざと3%に軽くしたらしい。/しかし当時の日本は好景気(バブル)だったから、税率5%でも十分吸収できていた気がする。ならば97年に引き上げ駆け込み起こらなかった
もっとも、2つの理由で89年時点で5%には出来なかったんだろうなあ。1.リクルート事件参院選を控え、逆風の自民は税率をなんとか抑えたかった。2.「自粛」。いつまで自粛が続くかわからなかったし、自粛が越年して、経済が冷えたまま税率アップすることを避けたかった。
2月13日
「消費税」の命名者は不明なんだそうだ。ただ「基幹税は3文字に抑える」という趣旨で、漢字3文字になったんだとか。/「売上税」だと事業者側課税イメージになり、「消費税」だと消費者側課税のイメージある。

4月2日
前回の消費税率引き上げは2%で大幅な反動を喰らった/では消費税が導入された89年はどうだったのか?3%の税創設だったが、その手の経済反動は少なかった記憶がある。/89年に経済ダメージが少なかったのは、「そもそもバブル期だった」ということもあるが、もう一つ理由がある気がする
88年末〜89年初は、民間側に消費マインドは非常に強かった。なのに「自粛」という極めて民族的社会的圧力で、消費マインドが不自然に抑圧されていた。/89年1月7日を以て、消費は「解禁」された。不自然な抑圧から解放された消費は、3%程度の税負担は、まったく気にしなかった
つまり、「消費税引き上げ前に、天皇制に起因する不自然な消費抑制に見舞われた」「直前に不自然な抑制要因が解消した」という極めてタイミングの良い経緯を辿った。だから反動減はなかった。/となると、次回の引き上げ前に天皇を・・(以下自粛)
冗談抜きで、そろそろ「平成天皇Xデー」が経済に与える影響などをシミュレーションする時期が来た。そういう研究は「不敬」なのか?
「自粛」について、経済的な分析したことあるのかな?「自粛ムードで、日本のGDPは●%下がった」的な。