等高線とダイワハウス

5月2日
地図を読む教育を小学校4年辺りで行う/等高線の読み方とか、今じゃなんの違和感もなくやっているが、江戸時代には「等高線」なんて概念はなかっただろうな。明治時代になって「近代的地図」になって、等高線の概念が教育された
等高線って、国土開発・土木をする際でも重要だが、それ以上に「軍事作戦に不可欠」だったのではないか?だから戦前日本は、将来の徴兵兵士に対し、等高線の入った地図の読み方を教育してた。イザというとき、支那とか南方諸島の等高線読まなきゃならないからな。
ダイワハウス創業者の石橋氏は、等高線を読むのが天才で、造成するのに最少費用な土地を仕込んでいったらしい/樋口氏(現会長)がその秘訣を石橋氏に聞いたら、「ワシは満州で等高線読んで大砲撃ってたんや、命がけで体得したんじゃ」との答え
東京の地形は、台地を川が侵食して、手の指が無数に平地に突き出した地形になってる/山手線南部の台地は、侵食が相当進んで、谷も「指」も複雑になっているらしい/一方、山手線北部は、まだ侵食されて日が浅いため、谷が単純で、坂も単純らしい
確かに、山手線北部は、神田川石神井川が谷、それ以外が丘という、極めてシンプルな構造/一方で山手線南部は、チトわかりづらい/私見だが、この辺の地形のシンプルさ・複雑さが、住宅地としての価値・ブランドに、微妙に影響したりしていないだろうか?
5月8日
なんかこの2〜3日で、急にフォロワーが急増して少し怖い。バカ話のツイートをし辛くなった/ダイワハウスの石橋氏の「満州の戦場で等高線の読み方をマスターした」がRT多いな。樋口会長による石橋氏の伝記が元ネタ/樋口会長、大企業の会長にするには勿体ないほど話が面白い
石橋氏はスターリン死去の報を聞いて、「世間は株は上がると思うかもしれないが、俺は暴落すると直感した」として株を空売りして、スターリン暴落で大儲けした。/つまり天性の「株師」の才能があった。兜町や北浜で「伝説の株師」として生きていく道もあった筈
しかし石橋氏はさらに株で儲ける人生は歩まず、スターリン暴落で儲けた金を元手にダイワハウスを創業/石橋氏が兜町や北浜の相場師人生を歩んでいたら、日本にプレハブ住宅は誕生しなかった
積水ハウスは、ダイワの「ミゼットハウス」の成功を横目で見て参入した後発組/ただ、積水ハウスがダイワを「逆転」したのは、大阪朝日放送と組んで、「総合住宅展示場」と言う営業ツールを開発したから
トーシローは積水ハウスを日本最大のハウスメーカーと解釈。/積水ハウスは「日本最大のハウスメーカー」ではあるが、「日本最大のプレハブメーカー」ではない。商業施設プレハブ、土木プレハブを含めたらダイワハウスが日本最大(多分世界最大)のプレハブメーカー
積水ハウスの阿部社長、ダイワハウスの大野社長に共通する「悲哀感」について/いづれも和田天皇、樋口天皇に逆らえず
積水ハウスダイワハウス並みの「物語」に富んでるハウスメーカーは、一条工務店程度じゃないか?住友林業三井ホームなんて、物語性ゼロ/あとは多少、ミサワ・へーベル・タマ程度か
でも「へーベルハウス41年目の真実」という本が出たそうだから、読んでみたい
「独立系」のハウスメーカーって、ダイワハウスミサワホームだけで、ミサワもトヨタの軍門に下ったから、今やダイワハウスだけなんだよね