戦死者遺品のオークションを認めよ

2014年07月26日(土)65 tweetssource

数日前の日経。「戦没者の遺品」が、引き取り手がなく彷徨っているらしい。戦没者を夫に持つ夫人などが、年齢的に90歳代になってきているので、逝去してしまい、夫の形見の品・日記の類を遺族(子供、と言っても60〜70歳代)が持て余してしまってる。

戦没者だけでも相当数いるので、遺品の数も相当数。従来、そういう遺品を「アーカイブ」として受け入れてきた資料館も、収容スペースの関係で、引き受けをお断りしている状況らしい。

あ、厳密に言えば、戦地から生きて帰ってきた夫の、戦争に関する品物の類も含んでいます。

で、素人考えでは、そういう遺品は「戦争を研究している、市井の研究者・コレクター」にオークションで移譲すればいい、と思うんだが。/実は以前、そういう戦争遺品がオークションに出品されたことがあったのだが、厚労省が「戦争遺族の感情を逆なでする」として、オークション業者に出品自主規制要請

だからなおさら、戦争遺品が「行き場を失って、彷徨っている」/というか、行き場がないので、そのまま可燃ゴミ不燃ゴミあたりで処分されている/結局は、アーカイブ性という概念のない厚生労働省の「お役所的行政指導」が問題なのでは?

ちなみに、旧日本軍の銃剣とかだと手続きが厄介だが、そうでない千人針とか日記とかは、オークションで出しても「法的にはなんら問題ない」筈。/オークション業者側も、厚生労働省の「行政指導」を安易に受けずに、「これはアーカイブ性を後世に遺すための重要な行為」として、要請拒否して欲しかった

逆に言えば、厚生労働省の責任で以て、「遺族が要請すれば、受け入れを一切拒絶しない戦争遺品アーカイブ館を作る」とか。