いかに得点分布を理想的にするか、の「試験科学」

2月14日
受験シーズンだが、受験の試験問題設計は難しい/理想を言えば、『得点分布が『フタコブラクダ型』で、『合格ラインをコブの間に設定』できれば、『1点の差で泣く』ようなこともない』のだが、実際問題はヒトコブラクダ正規分布になり、合否ラインは最頻値の辺りになっちゃう。

大学受験界も中学受験界も、『得点分布をフタコブラクダにするような試験設計』なんてノウハウは持ち合わせていない。『フタコブラクダの一山目の受験者は、その学校が要求する学力水準を全員満たしていて』『二山目の受験者は、全員アウト』なようなさじ加減をする試験設計ノウハウ

学問として『試験科学』という学問領域があってもいいんじゃないか?『その学校が要求する学生水準をうまくスクリーニングする試験設計はどうすればいいのか?』、現在は試験問題作成教官が『感覚と暗黙知』でやっていた内容を、客観的に科学する・可視化する。

今後大学入試改革で『2020年以降、2次試験は面接重視になる』とされているが、実際問題、各大学の入試担当者のマンパワーが対応できるとはとても思えないんだよなあ

レベルの似通った各大学が、それぞれ入試問題を個々に設計するって、時間と労力の無駄だと思う。例えば『立教大学南山大学関西学院大学西南学院大学が、入試問題を共通作成する』『海城中学と東大寺学園中学が、入試問題を共通作成する』なんてのが、もっとあっていいのでは?

※但し、受験日が一緒でないとダメ。