自己の位置を客観分析する難しさ

http://twilog.org/shinjukujiro/month-1502/allasc-7

2月14日

※「最高裁関係者は、東大法学部卒だけを裁判員にしたいのが本音では?」のツイートに対して
@tarepandism 東大法学部は1学年600人程度。日本全国で3万人程度しかいないから、「絶対数が不足」/日本市民が、全員東大法学部並みの刑法リテラシーを持ってる前提で制度設計して、見事に破綻。但し、国は面子があるから破綻を絶対認めないが

多分、東大工学部OBや東大医学部OBの刑法リテラシーも、その辺の大阪のオバチャンと大差ないのでは?

@tarepandism 裁判員制度は、マイルドヤンキーをリアルで見たことがなくて、「マイルドヤンキーなんて都市伝説だ」と信じ切った開成東大法学部脳が産み出した異物。

@tarepandism 原田曜平があと10年早く、「マイルドヤンキー」を言語化していれば、裁判員制度という悲劇は生まれなかったのに、と悔やまれる

@tarepandism 「見えなかった」と言うより「見ようとしなかった」のかも。カクテルパーティー効果で、視界には入っても、脳がスルーしていた


2月18日

一部の患者が「すぐ救急車を呼ぶ」「すぐ医者にかかりたがる」為、社会全体の医療リソースが不足/その為「過剰受診はやめましょう」と啓発活動/でも啓発活動で受診を控えるのは「本来受診すべき人」。過剰受診が平気な人には啓発は一向に響かない

「ほどほどに医療受診する」という模範的市民は、実はほとんど存在しない。「お前、受診し過ぎだろう」という過剰受診者と、「お前、受診しなさ過ぎだろう」という過少受診者の、両極端に市民は分かれる/スポーツセンター利用が、ヘビーユーザーと全く利用しない人に分かれるのと同じ

過剰受診者は、自身のことを「過剰受診だ」と言う自覚がない。だから、行政が「過剰受診はやめましょう」とメッセージを発しても、それが自分へのメッセージだとは全く思ってない

逆に過少受診者は、行政の「過剰受診は避けましょう」なメッセージは「自分に向けたメッセージだ」と勘違いして、ますます受診しなくなる。頭が痛くても医者に行くのを避けて、そのままクモ膜下出血で死亡とか。

「行政の啓蒙工学」の課題は、「情報キャッチ能力に乏しい人に、いかに必要な情報を届けるか?」/それに加えて「ターゲットになる人に、正しく届ける」なコントロールも必要。「ターゲット外の人がメッセージ受け取ると、副作用が出る」場合は慎重なコントロールが必要

例えば、中年男性へ向けた「食べる量は減らしましょう」「脂分の摂取は抑えましょう」な保健所のメッセージ。このメッセージを老齢男性が受け取ってしまって、真に受けて食事量を抑えてしまうと、「ただでさえ適正摂取量を下回っているのに、益々栄養状態が悪く」なる

結局、人間というのは、自分の健康状態・習慣・経済状態・嗜好が、「世間標準と比べて、どこに位置しているのか?」の自己分析が、非常に苦手だったりする。先述の例だと、「自分の医療習慣は、過剰受診傾向なのか、適正なのか、過少受診傾向なのか?」が、自分で判断ついていない

経済状態だって、その傾向があると思う。第三者から見て「貯蓄過剰」と判断される人は、「自分が世間標準より貯蓄好きだ」という自己認識を持っていなかったりする。「自分はまだまだ貯蓄が少ない」と思っちゃって、さらに貯蓄に励む

逆に、借金体質な人は、「自分が借金体質だ」という自己分析が出来てなくて、ますます借金を重ねたりする。

で、貯蓄ナンタラ機構の、「人生を見据えて、しっかり貯金をしましょう」なメッセージは、貯蓄志向な人には強力にインフルエンスする。一方、本来ならメッセージを受けて金銭行動を変えて欲しいハズの借金体質な人は、そういうメッセージを無視する

最近は若干崩れてはきたが、まだまだ日本社会は「総中流社会」とされている/その結果、「客観的に見れば、社会のハイクラスに位置している人」が、「自分はハイクラスに位置している」という自意識を持たず、「自分はミドルクラスに位置してるんだ」と勘違いすることによる悲劇も起こり得る。

その典型例が、「トカイイシキタカイ民」による「マイルドヤンキーという新大陸の発見」騒ぎだろう。あの騒ぎは「自分はミドルクラスだ」と勘違いしていたハイクラスが、「自分より明らかに下のクラスを見つけた。ひょっとして、俺たちって、ハイクラス?」と遅まきながら気付いたということ

イクラスが、自身の客観的な能力の高さを自意識しなかったことによる最大の悲劇が裁判員制度。開成東大法学部脳な人種は、周囲に筑駒東大脳とか灘高東大脳しかいなかったため、「市民の刑法リテラシー平均レベルは、自分の周囲の刑法リテラシーレベルと同等」と壮絶な勘違いして、裁判員制度を設計

その意味では、戦前のハイクラスな人たちは、「自分自身は、ハイクラス、エリートである」という強烈な自意識を「いい意味で」持っていた訳です。間違っても「マイルドヤンキーなんて都市伝説でしょ?」という勘違いな発言は、戦前のエリートは発しなかった。

あと人間って、「自分の周囲、半径1キロの出来事」が、「世界の標準である」と壮絶勘違いしがちだからなあ。目黒区ママ脳だと、「日本全国で小学校受験・中学校受験が蔓延している」と勘違いしているのですが、単に都心〜城南地区の局所現象でしかないから

2月19日

※開成筑駒灘高出身者が「高校時代の周囲の知的レベルが、市民の標準レベルと思ってた」のツイートに対して

@SHINOYAMA_Hanta いやあ、ここまでストレートに正直に告白されますと、「やっぱりそうなんですよね」とレスするしかなくなりますね・・・

@SHINOYAMA_Hanta 自分の知ってる当該3校OB(現在は霞ヶ関キャリア)も、「高卒を見たことない」と言っていました・・・・

@SHINOYAMA_Hanta 開成筑駒灘高から、東大経由でそのままマッキンゼー等の外資なんかに行っちゃうと、純粋培養で「マイルドヤンキーを知らないエリート」になるんでしょうな。

@SHINOYAMA_Hanta 開成筑駒灘高⇒東大な人の「外資就職率」が以前よりアップしていて、少し心配。まだ官僚とかの方が、若いころにドサ周りを経験させられるので、高卒への免疫が付く/法曹関係者は高卒免疫持たないなあ。

@SHINOYAMA_Hanta 不動産屋から見たら、ラゾーナ川崎と武蔵小杉のタワーマンションラッシュで、この5年で一気に株を上げたのが川崎市だったりします

開成筑駒灘高は、定員の10%抵当を「低所得家庭枠」とかにした方がいい。じゃないと卒業生が偏る/或いはマイルドヤンキー高校に1ヶ月インターンするとか

×抵当、○程度

安倍政権が「巧い」のは、内閣の一角に、交通遺児で苦労人な下村氏を入れてる点。「開成筑駒灘高だけじゃない」とアピール

開成筑駒灘高→東大な人は、「金持ちは慶応に行く、東大は金持ち以外が行くところ」と思ってる節がある

アメリカのアイビースクールが、入試にボランティア経験とか問うているのはそれなりに意味がある。ボランティアの過程で「アメリカ版マイルドヤンキー」に遭遇

@tarepandism @isako134 オートマ限定免許って、一種の規制緩和景気対策なんだな/地方のシャッター通りの遠因でもある

ジェンダー論で言えば、オートマ車の発展、オートマ免許制度って、相当程度「女性の社会進出」を後押しした格好

確かに、オートマ限定免許制度が出来た辺りから、軽自動車やコンパクトカーは「女性向け」とか「赤ちゃん連れ」とか意識した商品開発に移行した気がする

「渋渋」「渋幕」が伸びてくれば、「開成筑駒灘高という現代の薩長土肥」支配の構図は少しはマトモになるのか。渋渋・渋幕は珍しく共学校で、確か帰国子女枠があった筈

「渋幕」は京葉方面の「出来る子弟」をほぼ独占してるらしい

20年前辺りと比較したら、渋渋・渋幕、豊島岡、西大和学園が「ここまで躍進する」と予想した受験関係者は少なかっただろうなあ