介護移民誘致競争で日本は中国に競り負ける

4月8日

「移民入れれば解決」なんてブクマが多い/数十年後、介護移民が日本「のみ」に来ることはあり得ないから。金満中国の要介護高齢者がフィリピン移民労働力を全て掻っ攫って、日本へは移民がやってこない危険性 / “未曽有の人口減少がもたらす経…” http://htn.to/czAA5

高級魚とか資源とかで、中国に「競り負ける」品目が多いが、数十年後は「介護労働力調達」も間違いなく中国に競り負ける。日本の高齢者並みに金持ちなシニアが、日本の高齢者人口以上に存在するようになるから。

一人っ子政策のツケで、数十年後、中国は日本の数十倍の「要介護老人を抱える社会」を迎える。その中の1〜2割は、日本の高齢者以上にリッチだから、フィリピンから大量に介護労働力をかっさらう

今日の日経を見てビックリしたが、ベトナム出生率が1.8しかないんだな。タイが1.4しかないのは知っていたが。/つまり、「介護労働力を東南アジアから調達すればいい」という甘い考え方は、もはや通用しない。/カトリックのお蔭で出生率の高いフィリピンのみが頼みの綱

となると、冷酷な外交戦略を考えれば、「介護労働力資源が豊富なフィリピン」こそが、ASEAN各国の中でも一番日本は優遇すべきなんですよね。労働力を期待できないタイとかベトナムとかに肩入れするよりは。

更にマキャベリズムを極めれば、「フィリピンと中国の仲を険悪にする」ことが、将来の日本の介護労働力確保には必須の条件。「日本の方が多少賃金安いけど、中国には行きたくない」とフィリピン介護労働者に思わせなきゃ、中国に労働力を奪われる。

介護労働力を「他国から移入すればいい」という考え方は、シンガポール位の「ぶっちぎりの経済力」を、今後も維持し続けないと無理、ということですよ。多分10年後には日本と中国の1人当り経済力はどっこいどっこいになりますから・・・

「移民を入れれば万事解決」というお気楽新自由主義者が、東南アジアの人口構造・出生率を正しく把握しているのか疑問/結局、厚労省としては「移民労働力獲得国際競争に、日本は負ける」という前提で、国内労働力のフル活用で介護を解決するしかない。

後はブラックアフリカの高い出生率に賭けて、ナイジェリアとかから介護移民を受け入れるか。ナイジェリアの出生率は、なんと「5」/もっとも、「肌の黒い人」による介護を、日本人が受け入れるかどうか