安保法案成立により、大日本帝国憲法的改憲はかえって遠のいた

改憲の目的は9条だけじゃなく、基本的人権の制限とか伝統的価値観の押し付け、最終的には天皇主権/安保法案成立により、逆にこれら「改憲の裏の(真の)目的」が達成されなくなったのは喜ばしいこと / “「安保法案」成立で永遠に不可能になる…” http://htn.to/68MbSRP

「ここまで圧倒的な議席数と支持率があっても、正攻法である改憲を躊躇してしまう」のだから、「改憲は永遠に不可能だろうな」というツイートも。確かに、「5年以内(五輪まで)に改憲」という雰囲気は、全くない/何のために、投票年齢を引き下げたんだろう?

安保法案が成立してしまった後で、「それでも改憲が必要」と改憲側が主張する場合、護憲側から「何故?」と聴かれることになる。果してその際に、改憲側は「国民の基本的人権を制約したいから」「若者をシバキたいから」「行きすぎた女性の権利を制約したいから」と本音を吐露するのか?

第9条は「改憲の必要性をアピールできる格好のネタ」だった訳です。改憲目的は一見9条改訂のように見せかけて、どさくさで基本的人権とか国民主権もいじってしまう。

だから、安倍首相は、「一見勝ったように見えて、負けた」んですよ。大日本帝国憲法を取り戻すのが最終目的なのに、結果的には交戦権しか取り戻してない。最終的な目標である「國體の回復」(形式だけでも、主権の帰属を天皇とする)には大失敗している