無料アクティビティー情報取得能力が貧困家庭にはない

9月28日
「子供の体験の家庭間格差」という問題提起。経済的に余裕がある家庭ほど、子供に旅行とかスキーとかキャンプとか、いろいろな体験を行い、人生が豊かになり、学力も人間力も高まる。が、貧しい子供はそうはいかない。

・・・と日経に載ってて、「どう解決すればいいかが、今後の課題」とある/「(貧しい家庭向けに)無料や格安のアクティビティーを用意する」とか、「こういうアクティビティの価格設定を、年収反比例にするよう行政が強制する」という解決策がある。

マイナンバーを紐付ければ、「貧しい家庭はアクティビティー参加費を安く、豊かな家庭は高くする」ということは、技術的には可能。だが、果たして「安くすれば、解決する問題」なのか?

私見だが、ファミリーのアクティビティーへの参加度の格差は、「経済的格差」だけじゃなく「意欲的格差」、そして「情報格差」もあるんじゃないか?/貧しい家庭ほど、アクティビティーへの参加について、親も子も「メンドクサイ」と消極的になりがち

そして、金持ちな家庭ほど、「アクティビティーの、おトクな情報」なんてのに詳しくなり、ますますオトクなアクティビティーを使い倒す、ということになりがち。

自治体は結構、無料や格安な子供向けイベントを、しょっちゅう開いている。本来は、民間の高額アクティビティーを利用できない貧しい家庭向けサービスの筈/だが、実際に行ってみると、「中流なファミリー」「民間のサービスも利用できる経済力のあるファミリー」の利用が多い気がする

貧しい家庭だと、情報リテラシーに疎いから、「オトクな情報」を収集すること自体が難しかったりして、そういう情報を逃がしたりする。/以前「公共図書館は、本来経済弱者が情報格差を埋めるためのツールだったのに、むしろ強者が更に情報強化するための場に変容してないか?」と問題提起したのと同じ