黄昏ニュータウンのペデストリアンデッキの功罪

2月28日
小説読書は、読書メモ取らなくていいから楽だが、小説ばかり読んで楽してしまうと、人間ダメになってしまいそうだから、タマには読書メモ必須な本格的な本を読む/今「ニュータウンは黄昏れて」、もとい「多摩ニュータウン物語」読書中。中身は小説ではなく、首都大学東京による多摩NT研究

この本を読んで、「ニュータウンは黄昏要れて」の情報を、実際のフィールドワークデータで「補整」する/この本によれば、意外と「多摩ニュータウンネイティブ」は、そんなに多摩ニュータウンから脱出していないらしい

多摩ニュータウン内近居」も多いらしい。親世帯が永山団地に住み、子世帯が若葉台に住んだり

面白かったのは、多摩ニュータウンペデストリアンデッキの役割評価。「ペデストリアンデッキのお蔭で、多摩ニュータウンの子供は自転車で行動範囲が広くなる」「ペデストリアンデッキが、子供の遊び場にもなる」

「自転車と小学生」の観点は、既に原武史先生が言及してたな。「自転車のお蔭で、私は滝山団地の外の世界を知った」/多摩ニュータウンは大きすぎて、「自転車でも、ニュータウンの外に出られない」。それが問題だ、という人もいたような

自分の持論で「図書館は、東京23区みたいに、小学生が自転車で行ける距離に配置してるような密度じゃないと意味がない」というのは、そういうことなんです

でもペデストリアンデッキスタイルも功罪あって、このやり方だと「バス通りとペデストリアンデッキの間に段差」が出来る、ともあります。「高齢者に優しくない」

、、と思ったら、「多摩ニュータウンにおける子供向け犯罪が有意に多い」的な話に変わった/現代みたいに「子供向け犯罪発生率は、0.0001%でも許容できない、0.0000%じゃなきゃ!」という時代には、これヤバイじゃん

確かに、あのペデストリアンデッキネットワークは、不審者からすれば格好の舞台だわな

確か、ニュータウン黄昏でも、「あまりに街路樹が繁りすぎて、不審者が発生した」な話が取り上げられてたなあ

ペデストリアンデッキが、不審者にとっての格好の犯罪場所」という目鱗な指摘は、実は子供にも目鱗らしい。子供に「どの場所が、危険なスポットですか?」とヒアリングしたら、「人通りの少ない場所」ばかり挙がり、ペデストリアンデッキが危険、と答えた子供は殆どいなかったらしい

ペデストリアンデッキは、その下に幹線道路が走ってるから、不審者にとっては「アクセスしやすく、逃走しやすい」、当に絶好の犯罪スポットなんだとか