遵守されてない労働安全衛生法は、実態に合わせ規制緩和すべき

10月9日
衛生管理者試験問題眺めてると、「これ、遵守してる事業所は少数では?」という項目が多数見受けられる。実は労働安全衛生法って、ザル法なのか?

例えば、50人以上の事業所、或は30人以上女性を雇ってる事業所は、休憩所を「設けなければ、ならない」/田町とか池袋辺りの雑居ビルに入ってる従業員60名程度の中小企業に、そんな休憩スペース作ってるような会社、あるのか?

そう思って、「労働安全衛生法上、義務付けられている休憩室の設置率、つまり遵法率」を調べようと思ったが、そういうデータがヒットしない。つまり、労働基準監督所自身が、「休憩所設置について、調べようとも、してない」

これは憶測だが、ブルーカラー系業種だと休憩所設置率はそれなりに高いと思うが、ホワイトカラー系業種、オフィスビルに入居してる業種だと、労働安全衛生法を遵守して休憩所作ってるのは、半分もいないのでは?

あと、トイレの便器数も労働安全衛生法に規定がある。男性大便器は60人に1つ、男性小便器は30人に1つ、女性用便器は20人に1つ/この規定についても、果たしてどこまで遵守されてるのか?労働基準監督所が、実態調査した、なんて話は、聞いたことが、ない

男性大便便器が75人に1つしかない会社があって、そこが「大便器使用状況を管理するITアプリを導入」した、というニュースがあった/それにたいして「労働安全衛生法違反では?」のツッコミ/確かに法律違反だが、それで検挙摘発された、という話を聞いたことが無い

重量規制規定もあるのね。「女性は30キログラム以上のモノを、取り扱う労働に就いては、ならない」/介護で「30キログラム以上のモノ、もとい人間」を取り扱うのは、そもそも労働安全衛生法違反なのか?介護労働は、女性はやっては、いけないのか?

いわゆるブルーカラー職種と、ホワイトカラー職種に対して、同じ規制を掛けるのは、そもそもナンセンスなんじゃないか?ホワイトカラー職種に対して「50名以上勤務だから、休憩所必須」と規制しても、意味ないでしょう

労働安全衛生法上、「6ヵ月に一回の大掃除、ねずみゴキブリ駆除」は、「義務」らしいですよ〜/まあ、そんなのやってない事業所が、大半だろうけど

今後、「在宅勤務」とかが普及すると、「平日のうち4日は在宅勤務で、一日だけ出社する社員」なんかも増えてくるが、そういう社員も「大便器数カウントの、分母」に参入しないと、いけないのか?/つまり、「今の時代に、労働安全衛生法が、合ってない」

実際、労働基準監督所は、ブルーカラー業種への立入り監査はよくやってて、ホワイトカラー業種は「放置プレー」/労働災害ブルーカラー業種で頻発してるから、当たり前だが/であれば、ホワイトカラー業種において、労働安全衛生法基準を「緩和」すべきでは?