ド田舎の若者は東京を目指さず札幌や福岡を目指す

6月24日
政府の「地方創生 2020に東京圏の社会増をゼロに」目標は達成絶望的/東京圏の社会増について、面白い分析がある/東京圏への社会増の主力は、例えば「北海道静内町」とか「鹿児島県薩摩川内市」のような「ザ・地方」からの上京より「札幌市」とか「福岡市」みたいな「政令都市」からの上京が多い仮説

従来、政府の地方創生は「北海道静内町」とか「鹿児島県薩摩川内市」にテコ入れすれば、東京圏の人口流入を防げる、という大前提でやってたが、それが大間違いだったのでは?との仮説。東京圏への社会増をゼロにしたいなら、本当のテコ入れ先は「札幌市」であり「福岡市」じゃないか、との仮説

これは、よく考えてみたら納得できる話で、静内町とか薩摩川内市の若者が「都会に行きたい」という場合、選択肢としては「東京」と「札幌・福岡」の2つがあるが、札幌市や福岡市の若者が「都会に行きたい」という場合、行き先は東京しかない

静内町とか薩摩川内市の若者は、札幌市や福岡市に年1回行ったら「大都会だ〜」と感動する。だから「都会に行きたい」という場合の選択肢として「札幌市や福岡市」が選択肢になる/札幌市や福岡市の若者は、そもそも札幌福岡は「日常」だから、「大都会だ〜」とは感動せず、むしろ「田舎だ〜」となる

優駿」で、静内町の若者が、札幌市に行くと「大都会だ〜」と感動してるが、馬主(京阪神)から見たら、札幌市は感動の対象外。つまりそういうこと

仮に「都会に行きたい若者」の発生比率が全国おしなべて20%の場合、静内町薩摩川内市は「10%が札幌福岡に行き、10%が東京に行く」になり、札幌市や福岡市では「20%が東京に行く」となる。つまり東京圏への社会流入のメーン層は、実は政令都市

自分は「10代20代若者の、政令都市から首都圏への脱出」を直接そしするのは難しいと考えていて、それよりは「60歳定年シニアを、首都圏から政令都市に移住」させる方が近道と考えてる。首都圏の自宅を売って札幌福岡に移住したら、それだけで老後の資金になる/しかも、医療事情は首都圏より良好