フランスドイツに「ぶどうジュース」は無い?

6月26日
フランスとかドイツとか、ワイン作りが盛んな国がある/大前提として、ワインの為のぶどうも作ってる/さて、これらの国で、「ワインとして消費されるぶどう」と「ワイン以外で消費されるぶどう」の比率は、どんなものなのか?

これらの国では「名産の●●ワイン」とは聞くが、「名産の●●ぶどう」というのは聞かない。「名産の●●ぶどうジュース」というのも聞かないし、「ぶどうを使った、名物の●●料理」というのも聞かない/ということは、フランスとかドイツては、ぶどうの9割はワインに使われるのか?

逆に日本だと、例えば山梨は「ワインの産地」と言われると同時に「ぶどうの産地」とも言われる/これは推測だが、山梨ぶどうの中でワイン生産に使われるのは半分程度で、他は「果実として生食される」「ぶどうジュースに回される」なのでは?

なので、疑問としては「何故フランスドイツでは、ぶどうの生食が少ないのか?」或いは「何故日本では、ワインに回されるぶどうが少ないのか?」となる

フランスは知らないが、南ドイツでは、ワイン畑は分散してるらしい。一ヶ所に纏まらず、数キロ離れた場所に畑がある、なんてこともしばしば/当然非効率だが、エリア局所的に発生する「雹」の被害に対してはリスク分散効果があるらしい

農業においては「田畑が一ヶ所のみ」或いは「作る農作物が一種類のみ」というのは、確かに効率アップにはなるが、自然災害とか病虫害のリスクが増えてしまう/キャベツしか作らない専業農家は、キャベツ価格が暴落すると大ダメージになる。キャベツ3分の1、人参3分の1、玉葱3分の1とリスク分散すべし

というか、ドイツとかでは「ワイン農家自らが、ぶどうを栽培して、ワインを醸造する」んだな/山梨とかどうなのか?恐らくぶどう栽培農家とワイン醸造所は分業してるのでは?

日本だと、農家兼醸造屋というのは「農地法でいう所の農家か?」的な法律論が出てきそうだな/「優駿」の中で、「競走馬生産の為の牧草地拡大の、最大のネックは農地法」というエピソードがあった。競走馬生産は「食糧安保に無関係」だから、牧草地には「農地法の保護は与えない」らしい

一行ネタ/白ワインには殺菌効果があるので、中世、一般的な水が衛生的に「?」だった時代には、ドイツなどでは白ワインで水分補給してたらしい(子供も)

一行ネタ/オーガニックにこだわると、トラクターも使えなくなるらしい。トラクターの排気ガスが農作物に残留するそうな/電動トラクターとか、出来ないのか?

ワインでも、「農薬不要なブドウ」みたいな品種が、品種改良の結果産まれているらしいが、ワイン界の、「新品種のぶどうなんて胡散臭い、伝統的な●●ぶどうの品種じゃなきゃ」という妙な保守性のせいで、そういう品種は全く流行らないらしい

オーガニックワインの場合、化学肥料は認められてないが、「銅」と「硫黄」の使用は認められているらしい/銅って、人体に有害では?

ぶどう畑の大敵は「ムクドリ」らしいが、ムクドリEU規制で「保護鳥」なので、捕獲は不可で、擬似猟銃の音で追い払うしかないらしい/やはり、EU規制は過剰規制が多いのか?

一行ネタ/赤ワイン用ぶどうは紅く紅葉し、白ワイン用ぶどうは黄色く紅葉するらしい

@ninomae_hajime 日本は降水量が多いので、ワインに適した糖度まで上がらないぶどうが多く、ワインには不向きらしい/山梨は降水量が少ないので、「日本にしては」ワインに向いてるらしい

ドイツ・オーストリア・カナダなどでは、ぶどうの収穫を冬まで延ばして、真冬の未明、ぶどうの果実が凍結してる時に収穫する「アイスワイン」があるらしい。超甘口/マイナス8度にならないと、ぶどうの果実は凍結しないらしい/日本でも、山梨では無理だろうが、北海道朱鞠内とかなら収穫できないか?

と思ったら、北海道池田町でアイスワイン作ってるのね。12月だとマイナス14度まで冷え込むらしい

日本で「ワインに適したぶどうがつくられない」のは、気候・土壌の問題もさることながら、酒税法の悪影響が大きいかも。酒税法のせいで、「農家によるワイン醸造」そのものが違法になっていた

以上、岩本順子「おいしいワインが出来た!名門ケラー醸造所飛び込み奮闘記」より

北ドイツが都会的でインターナショナル、南ドイツは田舎で保守的なのか。知らなかった

100年前、大阪府は日本有数のぶどう産地だった、というエントリーがあった/山梨のぶどうって、実は歴史浅くて戦後からなんだよな。桑畑と入れ違いで普及した/「大阪ワイン」と銘打っても「公害臭い」から、「信貴ワイン」とかにブランド名を変えるべき?

チョーヤ梅酒の本社があの辺りにあるのも、大阪のぶどう畑の影響か?

ウイスキーのふる里、大阪府島本町」と書くと「公害臭い」が、「ウイスキーのふる里、京都郊外山崎」と書くと、一気にブランドになる不思議