マスコミブレーク(5) 出口調査に公益性はあるか?

マスコミブレーク(5) 出口調査に公益性はあるか?
(なんでも掲示板 00年7月 投稿済)

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今朝の朝日新聞(大阪版)25面、「ニュースの言葉:出口調査」の一部。
「選挙結果の縮図となる調査を行なうには、地域的年代的な偏りを減らす工夫と、
 可能な限り多くの方々の協力が必要です。そのためにも、有権者のプライバシーの
 配慮や、選挙管理委員会の皆さんに調査の意義を理解してもらう努力が必要なことは、
 言うまでもありません。」

ここで、「有権者のプライバシー」云々は当然の話です。
しかし、一企業(新聞社といえども一企業)たる新聞社の営利目的の調査に公的機関に
「理解してもらう」とは態度がデカイんじゃないでしょうか?
災害等への緊急性を要する取材、というのなら公的機関が協力するのは公益に合致します。
しかし、出口調査を基に開票速報をする、これになんの公益性があるでしょうか?
選挙結果は遅かれ早かれ選管が発表します。マスコミが出口調査をしたところで、
結果がせいぜい数時間早く判るだけでしかない。
しかも正確に判るのならまだしも、ときどき「誤報」を行ない、関係者に多大な迷惑をかける。

開票速報には、ハッキリ言ってなんの公益性も感じません。
自分たちが営利目的に勝手に予測を立てるのは自由ですが、公的機関に「協力しろ」とは
マスコミの横柄さを感じます。