不動産よもやま話(29)シンドラーエレベーター

不動産よもやま話(29)シンドラーエレベータ
(なんでも掲示板 06年06月 投稿済)

                                                                                                                                                              • -

エレベーター死亡事故 投稿者:スルッとKANTO 投稿日: 6月 6日(火)08時24分14秒


http://www.asahi.com/national/update/0606/TKY200606050530.html
ヒル回転ドア事故に続く建築物での事故であり、個人的には関心が高い。

やはり「ハインリッヒの法則」(1件の死亡事故のウラに
30件の重大インシデント)があったようである。

このようなハインリッヒのインシデントを、単なる口コミに終わらせず、
世間に公開して警鐘させるような仕組みを取れないものか?



                                                                                                                                                              • -

無題 投稿者:スルッとKANTO 投稿日: 6月 7日(水)17時58分49秒


さて、シンドラー騒ぎが拡大している。
シンドラーのエレベーター一覧が「シンドラーのリスト」と揶揄されている。

世界で2位のメーカーなのに日本ではシェア1%
エスカレーターとかではもう少しシェア大きいのですが)

シンドラー社の「なげやりな」対応の背後には、
「俺達は世界では認められているのに、日本では認められていない。
 これは日本の市場が悪いのであって、俺達は悪くない」という
歪んだプライドがあるような気がする。

カルフール社やコダック社、ボーダフォン社に見られるような感じ。

というか、ここまで企業イメージを悪くした以上、日本市場から
撤退するつもりではないのか?



                                                                                                                                                              • -

なぜか公共建築物に多い? 投稿者:スルッとKANTO 投稿日: 6月 7日(水)19時59分3秒


ニュースを見て気になったのだが、シンドラー社は駅や公共住宅等の
公共建築物に多い気がする。
小生だけの感想か、と言えば、他の方もそう思っているらしい。

http://blog.goo.ne.jp/bmtaka/e/13a1aeb134061fb55ad2d4a2edc65a50

ここからは推測だが、競争入札で安値で落札しているのか?



                                                                                                                                                              • -

シンドラーの真実? 投稿者:スルッとKANTO 投稿日: 6月 7日(水)20時13分47秒


http://plaza.rakuten.co.jp/feelingblue/diary/200606040000/
真偽の程は不明

>なるほどって思った。
シンドラーはヨーロッパでは大きなメーカーであるが、
>日本では実績がまだ少なく、
>元々日本エレベーター工業と言う小さなエレベーター会社を、
シンドラーが買い取って日本進出の拠点としたものである。
>従ってまだ、技術は完全ではない。
>うちの会社が建物を作る時でもまだあまり使ってない。

>一つには我々は建てる時には技術だけではなく営業が関係有り、
>建てる事=営業であるから古くからつきあいのある三菱や日立に頼むからである。
>エレベーターを三菱のにする事で、
>次に三菱関係のビルを建てる時にうちが仕事をもらうのである。
シンドラーのエレベーターを使ってもシンドラー関係のビルなんて滅多にない。
>だからシンドラーのエレベーターはあまり普及しない。
>勢いお役所関係の仕事を取ろうとするが値段で勝負する事になる。
>そのせいで無理な営業を強いられるシンドラーのエレベーターの品質は悪い。
>事故を起こすのは無理もないかも。

>ますます使われなくなるなぁ。



                                                                                                                                                              • -

このブログも充実 投稿者:スルッとKANTO 投稿日: 6月 8日(木)08時08分57秒


http://blog.goo.ne.jp/chindonsyan_001/e/bb7f63558e0692db15f104c5591acca5
長すぎるので一部のみ転載

こうして寡占体制に風穴が開けられ、阪神大震災以降のマンション管理組合
意識の向上とデフレ経済の影響もありマンションの管理費に占めるウェイトの
高いエレベーター保守管理会社変更の動きも多くなって来ている。
当然、メーカー系列以外の保守管理会社と契約する事例も増えて来ている。
だが、そこにメーカーのブラックボックス化された技術に対応出来る技術力が
問われざるを得ない。
だが、保守点検に必要な技術情報を隠すということは人命に関わる保守点検業務
だということを考えれば常識的には考えずらいことだ。
ブラックボックス化を無くすということは制御方式・通信方式の標準化だ。
そうすれば点検業務を業界で標準化でき、業界の技術水準の高度化も実現出来る。
果たして国土交通省としての業界への指導がそこまで踏み込んだ、根本的解決に向かうのか?
中学生の死によって明るみに出されたエレベーター業界の歪んだ実態にこそ
目が向けられねばならない。シンドラー社が日本から撤退を余儀なくされて終わりではないのだ。



                                                                                                                                                              • -

あまりにもブラックすぎる・・ 投稿者:スルッとKANTO 投稿日: 6月 8日(木)07時54分53秒


http://bogusnews.seesaa.net/article/18983816.html
JAXA軌道エレベータ計画始動・シンドラー社と協業
JAXA宇宙航空研究開発機構)は8日、宇宙空間との貨物の往還を
定常的かつ低コストで可能にする「軌道エレベータ」(宇宙エレベータ)を
実現する計画を発表した。来年度中にも建造を完成し、実運用にこぎつける予定。
実用的な軌道エレベータ建造計画は世界でもはじめて。
軌道エレベータは、地上と大気圏外の軌道とを直接むすぶ
巨大なエレベータ。ロケットやシャトルなどと異なり資源を浪費せずに
済むことから、次世代の宇宙往還技術として期待されてきた。
しかし、巨大なエレベータをいかにして建設するかというノウハウのほか、
長大なシャフトを駈けのぼる動力などが技術的に大きな課題となっていた。
JAXAは、エレベータ事業大手のシンドラー社(本社:スイス)と
提携することで、この課題をクリア。
「重力に逆らい最上階に激突するまで上昇が可能なシンドラーエレベータ
の高い技術力を応用」(JAXA担当者談)
し、シャフトも特別な動力もなしに乗員を“天まで送り届ける”ことを可能にした。
実験段階での結果も良好だ。すでに記念すべき初回運転に向けて、
軌道エレベータで初めて天に向かう人類代表”を「シンドラーのリスト」として選定中。
いまのところ小泉純一郎首相・細木数子氏らの名が挙がっているが、JAXAでは
「男子高校生の代わりに天に召されるべき人をぜひ選んでほしい」
と広く推薦を呼びかけている。
推薦したい方はJAXA担当・電話03-3604-2000まで。



                                                                                                                                                              • -

ここがシンドラー問題のハブブログのようです 投稿者:スルッとKANTO 投稿日: 6月 7日(水)20時40分16秒


http://tetorayade.exblog.jp/4914206/
「元シンドラー社員」のカキコもあります。

>>東京の公共施設にはシンドラーが採用されてケースが多い・・
>これは何処の会社でも得手不得意が有るかと思いますが
>シンドラ−は、どちらかというと公団に結構強いんです
>入札って事も有り、要は安い点検業者が持って行ってしまいます
>だからって言って、いい加減な保守と言うわけでは無いんですが
>今年の4月からやってるSECは私どもの業界では、ちょっと・・・


>あと、報道などでシンドラー製品が安いと言われていますが、あれも間違いです。
>実際は国産メーカーより高い為、民間に採用されないんです。
>ゼネコンなどへ見積もりだす時も、最初の価格は各社それ程違いは無いのですが、
>そこからダンピング合戦になり、体力の無いSEKKは負けてしまうのです。
>公共施設に採用されるのが多いのは、入札時に国内メーカーが
>あまり安い価格を入れないからです。これはメーカーにとってメリットが少ないからで、
シンドラーもそんなに安い価格は入れていません。



                                                                                                                                                              • -

SECエレベーター 投稿者:スルッとKANTO 投稿日: 6月 7日(水)20時27分31秒


私事になるが、今マンションの管理組合の理事長をやっている。
そこで、某管理会社のコストが高いので
「例えばエレベーター管理を独立系のSECエレベーターにして
 安価に抑えることもできるじゃないですか」と管理会社をイジめた。
(現在は某Mビルテクノサービス。エレベータがM社だからである。)

前言を撤回しないといけないかもしれない。

http://tetorayade.exblog.jp/d2006-06-06
の引用
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
シンドラーエレベータのエントリーを読んだ知り合いから、面白い情報を聞いた。
知り合いは元エレベーター業界関係者。それなりに専門的なことを教えてもらったが、
ここで重要なのがメンテナンス会社の存在だった。
シンドラーエレベーターのエントリーにエレベーターの保守点検をやっている
ちゃっぷんさんから専門家としての意見をいただいているのだが、その中にも
でてくるメンテ会社のSECという会社が今回の事故の鍵を握っている可能性が高くなってきた。
日本のエレベーター業界は三菱、日立、フジテック東芝、オーチスの順でシェアを
占めているようだ。通常、メーカー直でメンテも行うのだが、ここに業界の価格破壊を
起こす形で割って入ったのがSECという会社。
一般的にメーカー直のメンテ代は月額6〜7万円が相場なのに対して、SECは2万円という
値段でメーカー直のメンテの仕事をどんどん奪っているそうだ。
エレベーター設備はゼネコンから値段を叩かれ、3掛けぐらいで入れさせられるようだが、
メーカーが儲けるのは後々の保守料なわけだ。
エレベーターメンテの知識のないビルオーナーにすれば安いに越したことがないので、
SECがメンテを奪っているのだが、ここからが驚愕の2万円の現状だ。
「SECのメンテは蛍光灯を換えたり、掃除する程度。専門知識がないので中身が
まったく分からない。自社で手に負えないものはメーカーにメンテを依頼する。
価格破壊を起こして5大メーカーから総スカンを食らっているのがSEC」
事故が起こった港区の建物もこのSECがメンテしていた。
異常があってもそれを発見する能力がSECにはない、ということだ。
それと、止まるはずのない階に止まったり、位置ズレはシンドラー社に限ったことではなく、
日本のメーカーでもあることのようだ。ただ、ドアが開いたまま、エレベーターが動いて
死亡事故を起こすことはまず、ない、という。
シンドラーのエレベーターに消防1、消防2、というスイッチがついているようだ。
これは火災などの非常時に、下からホースを運ぶ際、ドアが開いたままでも動かせる
スイッチで、それが何らかの形で作動してしまったことも考えられるらしい。
今回は制御回路のバグ、という見方が有力だが、ブレーキのライニングが磨耗していた
など考えられる。悲しいかなSECにそんな専門知識はないようだ。
値段が安いのはそんな理由が隠されていた。
耐震構造偽装問題と相通じるものを感じる。
コストを下げるあまり安全が犠牲になっている。



                                                                                                                                                              • -

をひをひ 投稿者:スルッとKANTO 投稿日: 6月 8日(木)12時57分43秒


http://plaza.rakuten.co.jp/sinbewe/diary/200606080000/
すべてフィクションです。
1945年 第二次世界大戦の末期。
外交官であった杉原氏は、不可解な事件に悩まされていた。
ユダヤ人の連続殺人事件である。
ヨーロッパ各地の高層ビルエレベータ内で多くのユダヤ人達が死体で発見されたのだ。
当時のマスコミは、「ポルターガイスト現象説」を唱え、
多くの市民たちは恐怖に怯えた。
しかし、優秀な外交官であった杉原氏は、
日本の国土交通省に調査を命じ、事件は、シンドラー社製のものに集中している事実をつかむ。
これを、すぐさまヨーロッパ各紙に載せた。
いわゆる「シンドラーのリスト」と呼ばれるこの報道により、
多くの事件は、解決し、ユダヤ人達を救ったのであった。
めでたし。めでたし。

・・・・・・・・・・・
彼が活躍したのは第二次大戦開戦期なんだが・・



                                                                                                                                                              • -

Re: をひをひ 投稿者:くろだ 投稿日: 6月 8日(木)18時25分57秒


> 彼が活躍したのは第二次大戦開戦期なんだが・・

フィクションとしては、それ以前に

> 日本の国土交通省に調査を命じ、

ってのが。

...考えてみると、「国土交通省」という名前が十分定着したってことですね。



                                                                                                                                                              • -

GMか? 投稿者:スルッとKANTO 投稿日: 6月 9日(金)20時06分20秒


ネット上の情報なので真偽の程は未確認。

http://d.hatena.ne.jp/sinasina/
>シェアは世界第2位と言われていますが、結局のところ世界中で
>中小のエレベーター会社を買収して大きくなったという
>形だけが大きく技術力という意味では「?」という、
>言わば寄せ集みたいな会社のようです……(笑)

寄せ集めで大きくなったGMゼネラルモーターズ)のようなものか?



                                                                                                                                                              • -




                                                                                                                                                              • -

マスコミ責任 投稿者:スルッとKANTO 投稿日: 6月 9日(金)08時46分2秒


以前小生は回転ドア事故の際に、いち早く「マスコミ責任論」を展開したが、
http://itaru-m.hp.infoseek.co.jp/rd/16.htm
今回、ようやっとマスコミの責任を問う声が出てきた。

http://d.hatena.ne.jp/wk27/20060609/1149801917
もちろん、責任の第一はエレベーターの不具合の原因の責任者に
あるわけですが、これほどまでにあった不具合の情報を入手できず、
きちんと系統立てて報道できていなかったマスメディアにも、
社会に対する責任があるのではないでしょうか。
ひとりひとりが、系統的に情報をえることができないから、マスメディアに
直接、間接にお金を払って、情報を提供してもらっているのであって、
事件が起こってから非難するのを読んでカタルシスをえるためにお金を
払っているのではないと思います。
こんなに異常があったのなら、その事実を認識し、調査をして報道していさえすれば、
死亡事故が未然に防げる可能性すらあったのではないのでしょうか。
もちろん、本来は監督官庁が、その任に当たるべきですが、
彼らが、事故が起こらない限り対応しないのは、伝統芸能的ですらあるわけです。
マスメディアがボーーッとしているから、監督官庁もまたのんびり構えてても
いいと思ってしまっているのが、この社会の不具合の原因の一つではないでしょうか。
エレベーターの不具合については、徹底的に調査をし、責任者に責任を取らせ、
きちんと対策を立ててもらいたいと思いますが、マスメディアの不具合についても、
きちんと考えてみてもらいたいと思います。



                                                                                                                                                              • -

読み応えアリ 投稿者:スルッとKANTO 投稿日: 6月 9日(金)08時34分22秒


久しぶりに読み応えのあるブログに出会えた

http://blogs.dion.ne.jp/tabigarasu/archives/3537470.html

善良なる日本人の轟々たる非難にも拘わらずシンドラー社が謝罪を拒否し、
戦う姿勢を示している。この事は一面では安全問題への真摯な1歩の様
にも見受けられる。ここで憤慨せずに拙文を冷静にお読み頂きたい。
 コンピュータ制御を中核とする自動機械が誤動作をして人身を傷つけた場合、
その設計責任を問うのは極めて難しいことではなかろうか?
機構部に眼に見える欠陥が残っている場合は証拠となるが、電子的誤動作には
何も証拠は残らない。
そもそも電子部品の数はコンピュータの集積素子まで入れれば優に
1万点以上に達し、更にソフトのステップとなるとざっと数万ステップにも達する。
部品は時間的に劣化し、この世界では故障するのは当たり前である
(冗長系がそれを補う)。
それを原因究明で明らかにしようとするのは愚かなことである。
 更に言い難いことだが、この製品は上海市(蘇州か?)の中国人によって
製造された製品ではないか?徹底的な事後調査で原因を究明し、
その教訓を中国に差し上げても、それは「ハイ有り難う、それはもう古い型番です」
という答えが返ってくるだけだ。再発防止にはならない。
更にソフトの検証となれば優に1/2-1年は要し、下手をすれば小型コンピュータが
一台開発できてしまう。そこまでやる必要はない。
 特にソフトの世界には最近素性の知れない副ソフトが出回っており、
その信頼性が世界的に問題になっている。例えばインドで作ったソフトが
中国へ出回る。素性の知れない薬と同じである。
 結論から言えば、電子制御装置の不具合を事後に解析するのは原理的にも
経済的にも無理と言える。最も確実な方策は「事前」だけ。だからEUと米国では
電子化された安全機能を事前に評価する安全基準を作成し、これを域内の商業活動に
適用している。この方式で最も大切なのは当該製品がそのガイドラインに一致するか
否かを審査する認証機関である。技術的にTUV等の認証機関だけが高度の技術水準を有し、
信頼のおける合格の証明を与えることが出来る。あいにく日本は未だ未整備である。
 従って今回のシンドラー社の製品がどのような安全基準で設計、製造され、
それをどこの第3者機関が認証したのか、を問うべきなのだ。シンドラー社が優位にあるのは、
スイスはEUに加盟せず、いかなる国際規格の拘束を受けない、という点ではないか?
 それに加えて保守管理会社も余りにも軽率に管理契約を引き受けた。
日本で考える修理と欧州の「責任を伴う保守」とは違う。こういう難しい国際問題は
やはり政府が事前に熟知し、民間企業を指導してゆくべきなのだ。
責任の大半は不勉強な行政府にある。
 兎に角「事実を知れば何とかなる」、という古臭い論理に惑わされず、実のある
事故調査をして頂きたい。またメディアは安全問題の国際処理方式が日本で普及すべく
援護射撃をして欲しいのだ。日本の国益が優先される。



                                                                                                                                                              • -

エレベーター事件について 投稿者:あじあ号 投稿日: 6月10日(土)16時04分0秒


エレベーターの機械については詳しくなく、行政法、行政実務のサイドからの見方ですが、
このような危険については、事前規制ではなく、事後の司法的チェックに改めるべきあると
言われていたはずですが。
それが行政の裁量を縮小させ、行政と業界の癒着も絶てると散々、言われていたのですが、
それとは矛盾しないのでしょうか?



                                                                                                                                                              • -

エレベータの制御機構 投稿者:なかだ 投稿日: 6月 9日(金)20時08分53秒


>電子部品の数はコンピュータの集積素子まで入れれば優に1万点以上に達し、更にソフトのステップとなるとざっと数万ステップにも達する。
>部品は時間的に劣化し、この世界では故障するのは当たり前である(冗長系がそれを補う)。

とありますが、たかがマンションのエレベータの制御機構など、とっくの昔に「シーケンス制御」として確立され教科書に載っている初歩の制御システムです。
これを電子回路でハードワイヤードで実現するにせよ、ソフトウェアプログラムによりプロセッサで実現するにせよ、当然起こるべきすべての事象は完全に確認でき、部品の劣化対策は点検と二重化等で回避可能なはずです。



                                                                                                                                                              • -

日本の特殊性 投稿者:スルッとKANTO 投稿日: 6月13日(火)08時41分30秒


世間的はW杯のようだが、私的にはシンドラーの件を追求する。

ご存知の通り日本のシェアは5大メーカーが占めている。
重電系3社(三菱・日立・東芝)と専業1社(フジテック)、
それと外資系1社(オーチス;但し松下と提携)である。

この事件で、「日系メーカーのエレベーターの優秀性」が
指摘されてきている。
曰く「外国では多少段差があっても当たり前」
「日本人が一番安全にうるさい」(これはシ社幹部も言っていた)

これは国民性もあるのだろうが、個人的には
地震国なので、耐震性能を強化せざるを得ないので、
 必然的に品質が上がった」のではないかと思っている。

シンドラー社のスイスの場合、南隣のイタリアは地震頻発国だが、
他のEU諸国では地震は皆無だ。
なので、シ社は「地震により品質が鍛えられる」ことが
なかったのではないか?

その逆に、地震州のカリフォルニアを抱えるアメリカのオーチスは
シ社ほど品質は悪くない(報道されていないだけかもしれないが)

この震災国かどうか、というファクターにも注目していきたい。
それにしても、日本系メーカーの品質が高いのであれば、逆になぜ
日本系メーカーは海外でシェアが取れないのか?
発展途上国では、まだ「安かろう悪かろう」エレベータの方が
需要はあるのか?



                                                                                                                                                              • -

これは小生も思った 投稿者:スルッとKANTO 投稿日: 6月13日(火)08時08分53秒


こんな日に記者会見をしたシンドラー社の見識
http://plaza.rakuten.co.jp/wings2003/diary/200606130000/

今日の新聞は当然昨日のサッカーと、そして隅っこにシンドラー社の記者会見。
この会社FIFAのお膝元スイスの会社だよね。
なんかこの日を狙っていたような気がしてならないんだ。
鮮やかなパス回しというか、やっぱり勘ぐってしまいます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・
阪神大震災の日に「西武新宿線複々線化計画を中止します」と
公表した西武鉄道を思い出す。



                                                                                                                                                              • -

(無題) 投稿者:スルッとKANTO 投稿日: 6月13日(火)07時45分5秒


シンドラー問題で、保守に関する独禁法について言及したブログを発見。
端的に言えば、司法判断のミスなのか?

http://d.hatena.ne.jp/FJneo1994/20060610/1149871969

今のところさほど大きく扱われてはいないが、
今回のシンドラー社の事故をめぐって、
興味深い一つの事実がある。

それは、平成10年のエレベーター運用開始後、
平成16年3月までシンドラー社との随意契約で行っていた
保守契約が一般競争入札に切り替えられ、
シンドラー社が引き続き1年保守契約を担当した後、
業務が独立系保守業者へと引き継がれている、ということだ。

エレベーターの保守契約をめぐっては、
独禁法界で有名な裁判例・審決が出されていることで知られており、
特に業界最大手の三菱電機ビルテクノサービスに下された
平成14年6月11日付け公取委勧告が与えた影響は、
大きかったように思われる。

↓の青森市オンブズマンの提案書にもあるように、
http://www.actv.ne.jp/~aonbz/elevator_2.html
東芝エレベーターテクノス事件当時に比べると
より厳しくなった“市民の目”が、
多くの行政当局に一般競争入札の導入を決断させたのは間違いない。

もちろん、一般競争入札に切り替えて、
独立系保守業者とメーカー系業者を競争させることで
公費の支出を抑える、
という方針自体は批判されるべきことではないし、
原因が特定できない今の段階において、
独立系保守事業者のせいで事故が起きた、
などと断言するつもりもない。

ただ、気になるのは、
今回のような死亡事故は、
これまでのエレベーター保守契約をめぐる独禁法事件において、
想定されていた“安全リスク”の範疇を
大きく超えるものであるように思えること、である。

以下、これまでの代表的な裁判例・審決を追ってみていく*1。
東芝エレベーターテクノス事件・第一審(大阪地判平成2年7月30日)
http://snk.jftc.go.jp/pdfdocs/H020730S60K09002665_.pdf

本件は、甲・乙両事件からなるものだが、
「甲事件エレベーターは、昭和59年4月はじめころより、
下降時にスタートショックを起こし、その後、5月9日ころ、
3階と5階で、正規のエレベーター停止位置以外の場所で突然停止し、
ドアが開かずに乗客が缶詰状態になる事故を起こした。」
「乙事件エレベーターは、昭和59年8月8日、フロアーとの水準が合わずに
階下と階下との間で急停止するという故障を起こした。」
という事故が起きた際に、
被告が交換用部品の販売を拒否する姿勢を見せたり、
納期を遅らせたことが、
取引不当妨害行為(一般指定15項)に該当するとして、
損害賠償請求が認められたものである。

ここで、被告側は、
「部品のみを売るとエレベーターの安全性が害される」
として、自己の行為の正当性を主張したのであるが、
大阪地裁は、
「安全性確保の必要性は、独占禁止法違反の行為について民法709条の
不法行為の成否を判断する際の、違法性阻却事由となるに過ぎない」
とした上で、
独立系保守業者が必要な技術水準を満たしていることや、
欧米でエレベーター各種部品の販売が自由に行われていること、
部品交換にあたっての作業は単純、簡単なものに過ぎないこと、
等を認定して、
被告側の主張を退けている。

東芝エレベーターテクノス事件・控訴審(大阪高裁平成5年7月30日判決)
http://snk.jftc.go.jp/pdfdocs/H050730H02K04001660_.pdf
一方、控訴審は、
「商品の安全性の確保は、直接の競争の要因とはその性格を異にするけれども、
これが一般消費者の利益に資するものであることはいうまでもなく、広い意味での
公益に係るものというべきである。したがって、当該取引方法が安全性の確保のため
必要であるか否かは、右の取引方法が「不当」になされたかどうかを判断するに当たり、
考慮すべき要因の一つである。」
と述べ、一見すると「商品の安全性の確保」を
第一審よりも重視する姿勢を示したかのように見えた。

だが、裁判所は、
「しかし、既に述べたように、エレベーターにおいては、建築基準法・同法施行令に
基づく措置により、かごの落下事故や乗客の転落事故は極めて稀となり、統計的には
いわゆる缶詰事故が多くなっている。したがって、本件各部品はエレベーターの安全性に
直結する重要なものである、との主張についてみても、安全性の水準からすれば、
まずもって缶詰事故の発生が特に問題になるにすぎない。」
(太字筆者)
と述べ、その上で、第一審同様、
独立系保守業者が一定の技術水準を有していたことや、
メーカーは部品の販売に付随して迅速に部品を供給する義務
を負うことなどを認定して、
独禁法違反を肯定したのである*2。

これらの事件の事実関係を見る限り、
被告が行っていたことは、
競争者排除の意図が明確にうかがえる“嫌がらせ”
の域を出ておらず、
“安全性の確保の必要性”という被告の主張は、
ただの便法に過ぎないように思えてならない。

だが、結論の妥当性はさておき、
高裁が正当化理由の有無を判断する上で考慮していた
エレベーターの“事故リスク”の程度が、
果たして妥当だったのかどうか、ということについては、
今となっては疑問が残る。

三菱電機ビルテクノサービスに対する勧告(平成14年6月11日)
http://www.jftc.go.jp/pressrelease/02.june/02061101.pdf
確かこの事件は、勧告→同意審決、という経緯をたどったはずで、
それゆえ正当化理由は示されなかったと思うのだが、
ここから垣間見ることができるのは、
東芝事件から10年以上経過しても変わっていなかった
エレベーターメーカー(及びその系列の保守業者)と
独立系保守管理業者との間の“溝の深さ”。

そして、それゆえ、両者の間で
安定したエレベーターの運行を確保する上で本来必要となる
情報のやり取りが行われていなかったのではないか、
という疑惑も生じてくる。

今回のように、従来の経験則からは想定しにくい事故が起きた時、
製造と保守管理の“役割分担”が行われている状況下では、
責任の所在が不明確になるのは間違いない。
そして、メーカーと保守管理業者が責任を押し付けあう状況になれば、
真相解明のチャンスはなおさら遠のくだろう。

自分がここで
メーカーによる独占の慫慂をするつもりは毛頭ないのだが、
今、まさに一つのエレベーター事故をめぐって起きている現実が、
純粋な独禁法的発想から導かれる結論の正当性に
一石を投じているような気がしてならない。

競争政策の針を逆回しする、
という選択肢が取り得ないものである以上、
第二の惨劇を招く前に、
“市場の分離”という状況下においても
安全に関する情報を共有できる公的なスキームを
誰かが用意しなければならないように思うのだが、
いかがなものだろうか?

いずれにせよこれは、
シンドラー社スケープゴートにして済む話ではないのは
間違いない。



                                                                                                                                                              • -
                                                                                                                                                              • -
                                                                                                                                                              • -

気になること 投稿者:まる 投稿日: 6月13日(火)11時32分13秒


今回と同じ事故が以前、国産のエレベーターであったらしいのですが、
まったく報道を見かけません。どうなったのか。

乳母車を引きながら女性が後ろ向きに降りようとしているときに
かごが上昇、体を挟まれて女性が死亡。

この事故はタブーなのかほとんど触れられていませんが。
国産でもあったみたいですね。



                                                                                                                                                              • -

いろいろ 投稿者:まる 投稿日: 6月13日(火)10時37分33秒


>>阪神大震災の日に「西武新宿線複々線化計画を中止します」と
>>公表した西武鉄道を思い出す。

私は、日航123便墜落事故の日に倒産した三光汽船を思い出します。
あれは偶然か。

ところで、シンドラー社の件
裁判所の判例では、
>>独立系保守業者が必要な技術水準を満たしていることや、
>>欧米でエレベーター各種部品の販売が自由に行われていること、
>>部品交換にあたっての作業は単純、簡単なものに過ぎないこと、

となっているわけですが、独立系保守業者はエレベータの設計図さえ
もっていない、ブラックボックスを保守しているという話もでてきた
のと矛盾するのでは。ブラックボックスのままでも保守できるという
ことなのか?



                                                                                                                                                              • -


陰謀論 投稿者:あじあ号 投稿日: 6月16日(金)22時39分20秒


>阪神大震災の日に「西武新宿線複々線化計画を中止します」と公表した西武鉄道を思い出す。
>私は、日航123便墜落事故の日に倒産した三光汽船を思い出します。
>あれは偶然か。
偶然でしょう。日本政府は、日本のBSE発生をツインタワーへの航空機体当たりまで隠していて、同時に発表したという陰謀論があるらしいですが、そんなテロ、政府に事前にわかるか!