教育ブレーク(46)アスペルガーの不運

教育ブレーク(46)アスペルガーの不運

(なんでも掲示板 06年12月 投稿済)

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いよいよお尻に火が 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:12月22日(金)20時04分6秒


2006年の手帳に書いたネタをアップしなければ・・・
生煮え状態のまま取りあえずアップします。

6.アスペルガーの不運

  自閉症というのは、カナータイプ(IQが低い)からアスペルガータイプ(IQが平均〜高い)に
  スペクトル状に分布しているらしい。
  で、カナータイプ(よくドラマに出てくる)は一般にも割と知られているが、
  アスペルガータイプの研究が始まったのはごく最近かららしい。

  で、アスペルガータイプの研究が遅れたのは、主因としては
  「一見すると知能レベルが高いので、脳機能に障害があると認知されにくい」という
  理由であるが、隠れた原因としては
  「発見者のアスペルガーが枢軸国オーストリアの研究者であったこと」があるらしい。

  彼がアスペルガーシンドロームを発見したのは1944年。
  不運にも、オーストリアが敗戦する直前であった。

  彼の研究結果は、戦後の戦勝国中心の医学界では省みられることがなかった。
  一方、同時期に低IQ型自閉症研究をしたカナーはアメリカ(=戦勝国)の研究者だったため、
  「自閉症とはカナータイプと同義語」のような短絡的理解がされてしまった。

  もう一つの類型であるアスペルガータイプが「再評価」されたのは、
  1980年代になってかららしい。