【ツイッ通 4/21〜5/9 耕作放棄地強制借上制度は失敗する

★今日の日経一面に「耕作放棄地の強制借り上げ」ニュースあったが、画餅だと思う。まず入口段階の「放棄地の所有権者の確定」が困難。大半のケースは耕作者死亡で相続手続き未了。「負の遺産」だから、相続人は手続き進める積もりがさらさらない。
★山林の場合、明治時代の登記のママ、という地所はゴロゴロしてる。こういう場合、法定相続人確定手続き自体が難航する。明治時代の閉鎖戸籍の廃棄作業が進んでるが、運悪く閉鎖戸籍に当たったら、法定相続人の確定は不可能
★農地の場合、山林よりは相続登記は進んでると思いたいが、耕作放棄地だからなあ・・
★公共事業で明治時代登記地所をどうしても収用しないと先に進めない場合、「異議ある関係者は名乗り出ろ」と「公告」行ってから、異議がないことを確認してから収用手続きに入る。社会的コストと時間がかかるが、耕作放棄地にそこまで手間掛けるのか?
★「公告手続きなしで、いきなり強制借り上げしろ」と言う暴論もあり得るが、「俺はこの土地を産廃処分場として有効活用する積もりだった、なのに国が勝手に農地として再利用しようとしてるのは不当」と訴えられる可能性あり。面倒だがそれなりの手続きは不可避
★また相続人が存命でも、判断能力ないケースもある。被相続人に子がいない場合、兄弟が相続人に加わるが、兄弟も高齢で認知症患い、手続き進められないケースも。相続滞り事案の相当数は認知症で進められないケース
★日経5面には「農地としての借り手がいるのか?が一番の課題」とあった。まさにその通りで、現状だと耕作放棄地をコスト掛けて再農地化するより、メガソーラーにする方が確実に儲かる