流山市若年人口流入は市役所じゃなくTXのおかげ

8月2日
ホットスポット問題があるから、地縁ない女性が流入するのは期待薄 / “30代人口急増! 流山市、"異端"の街づくり (東洋経済オンライン) - Yahoo!ニュース” http://htn.to/TKtctZ
流山市の人口は3.11以来停滞してると思い込んでたが、市HPを見るとコンスタントに増加していて驚いた
流山市は何もなければもっと人口増えた。3.11のせいで増加幅が縮んだ、とも言える
★そもそも、首都圏民が「どこにマイホーム買おうかな?」と検討する際に、行政サービスの充実度を参考資料にする人なんて1%もいない。99%は物件自体の利便性広さ価格で決める。流山市が人口増えたのは都心距離の割にマンション安いから。行政政策の寄与度は少ない
★首都圏行政が流入人口をハンドリングするのは難しい。流山市の場合、3.11があったから適正な流入人口になった、とも言える。3.11がなければ江東区や武蔵小杉みたくパンクしたかも
★多分、「おおたかの森」辺りの駅前分譲マンションに1都3県から2000人流入し、一方で南流山辺りの賃貸2DKマンションから赤ちゃん連れファミリーが放射能忌避で埼玉とかに1000人流出し、差引1000人増、そういうイメージ?
ツイッター見ると「自分の街も流山市を見習え」的ツイートが多いけど、一般消費者向けにアピールして人口増やすのは至難。事業所を誘致して、雇用の場を作って、それにつられて人口が増える、という格好が王道だと思う。特に首都圏外の自治体は。
★@aka1you 柏は、三井レジが社運掛けてプッシュしている、というオマケもありますが/そもそもTX建設自体が、多分に三井の思惑があった気がする。守谷とか。
★年齢層や家族構成のハンドリングも難しい。人口密度日本一の豊島区は、単身者比率・ワンルーム比率が高いことに業を煮やしてワンルーム規制を実施してるが、にもかかわらず建てられるのはワンルームが多い。
東洋経済流山市記事、完全なダメ記事。確かに市役所がいろんなブランディングの企てをしていたのは事実だが、市役所の企てと人口増との相関関係の証明が全くない。
★不動産関係者に言わせれば、流山市の人口増の99%はTX開通で説明できる。にもかかわらずこのような記事を書くからには、「市の政策と若年人口増に相関がある」ことを、東洋経済自身が行う必要がある。
★一番判りやすいのは、ここ数年で流入した人に、ネット経由でも何でもいいから「なぜ流山市流入したのか?」アンケートを東洋経済が取ることだ。おそらく「通勤に便利」「マンションが安い」辺りが選択肢上位に来ると思うが。そのようなアンケート実施したのか?
★「東京は郊外から消えていく」の三浦展氏は、ちゃんと首都圏各地の各世代住民に大規模アンケートを実施して、自説の裏づけしている。東洋経済流山市民にアンケート取ったり、ナマの声を取材すべきでは?
流山市は共働き子持ち層を狙う、とあるが、共働き子持ち層は湾岸や武蔵小杉狙うだろ。どちらかと言えば専業主婦層が流山市流入してるイメージある
★「これでいいのか東葛」と言う本に、「つくばエクスプレス、おおたかの森に流入するファミリーは、同じ価格のマンションと戸建があればマンションを選ぶ層」と書いてあった。「戸建買う金がないから妥協してマンション買う」でなく「金があっても、敢えてマンション選ぶ層」
流山市長は「30代ファミリーの流入目指す」と胸張ってるが、バランスを考えなきゃ、一斉に家族が老化する多摩ニュータウンの二の舞になる
★世代間バランスが取れた街造り、という観点なら、山万ユーカリが丘の方が流山市よりも遥かに参考になる
つくばエクスプレスは、「マンション住まいの方がカッコいい」という価値観になってから初めて作られた新路線。それまでの新路線は、「住宅双六の仕上げは戸建の筈」という価値観だった為、戸建を前提とした宅地開発だった。北総線とか東葉高速とか。
★まあ、マツモトキヨシの牙城で停滞イメージがある隣街松戸よりは、流山の方が垢抜けてるイメージはある
つくばエクスプレス沿線のイメージが割といいのは、終点が「世界のつくば」で、途中の柏の葉辺りが東大の第三キャンパスになって、IQが高いイメージあるから、という気もする。実際東大OBがこの辺多いのかな?
★慶応は日吉と三田だから慶応OBは東急エリアに住んでそうなイメージある。早稲田OBは馬場だから中央線か西武新宿線に住んでるイメージだが、東大は駒場と本郷で全然方角違うんだよなあ。