シニアが共同で著作するスキーム、「出版組合」★

11月13日
「出版組合」というスキームを思いついた。定年退職したシニア同士で、あるテーマについて1年程度調査研究した上で、共著で自費出版するスキーム。著作権は出版組合に帰属するが、10年で消滅(続く)

例えば、自分は定年退職したら、幼少時に過ごした阪急南茨木ハイタウンの歴史、さらには70年代の関西民間マンションの歴史について調査して、本にまとめたいと思ってる。しかし自分一人だけの孤独な研究だと心が折れる/共同研究、共同著作の仲間がいれば、何とか本という形にできそう(続く)

また、研究調査の過程で「名刺」がないと不便。退職個人の名刺で阪急電鉄茨木市に取材しようとしても門前払い/「南茨木ハイタウン史出版組合」な名刺があれば、阪急電鉄もまともに対応する

「出版組合」は、いわば一つのテーマ、一つの著作物に対して、何人かが緩やかに参加する「期間限定プロジェクトチーム」。本来的には出版した時点で、組合の活動は終了(著作権管理の為に10年間は存続させるが)/NPOみたいに「半永続的、ゴーイングコンサーンな組織」じゃない

仮に日本の「前期高齢者」(元気な高齢者)1000万人の中で、出版を考えてる人が50万人いて、彼らが「5人で一つの出版組合を毎年組成し、出版」したら、日本て毎年10万点の自費出版が追加される。今の日本の出版総点数は9万点程度だから、出版点数が倍増

言ってはなんだが、素人が一人だけで書き上げた自費出版は、思い込みや独りよがりも多く、質が悪い/「出版組合方式」で複数のシニアが相互チェックしながら著述をまとめることで、内容の質が高まる

ふと思ったが、それなりの歴史があり大規模なマンションなら、区分所有者の有志なり歴代の理事長なりが、「出版組合方式」で、マンションの歴史を出版してもいいのでは?/その辺の小学校とかでも「小学校50年史」とか発行してるなら、「広尾ガーデンヒルズ30年史」を発行してもいい

役所とかが主催する生涯学習が「虚しい」のは、成果物、アウトプットがないからだろうなあ/「出版」という目標がある出版組合方式なら、目標があってハリが出る

そして、その「出版組合」に適切にアドバイスをする、テーマの相談も受ける、そういう「編集者」の役割を果たすのは、地域の図書館司書が最適ではないか?