ワナビーシニアの自費出版でパンクする国会図書館

5月9日
多分、ワナビーな定年退職者の自費出版の納本が増えてるからか?彼らは、生きた証の為、永遠保管される国会図書館納本が最大の生きがい / “2020年、国会図書館が満杯に 納本は年50万点超:朝日新聞デジタルhttp://htn.to/hb51p

@Nebuoo 多分、自費出版する人は、国会図書館への納本を最大の出版目的にしてると思う

団塊世代1000万人のうち、本好きな100万人が、毎年退職金と有り余る時間を使って、毎年1人1冊ペースで自費出版を出版すれば、国会図書館は納本パンクで機能停止する訳だ

国会図書館への納本が毎年50万点ということは、1日当たり1000点以上を納本受付してるという計算か、、、

本が大好きで、毎日新刊読んでるような人でも、日本で発行される新規出版の1%すらカバーできないんだな、、

高齢者の電話見守りサービスを展開してる会社が、新規事業として、「自分史聞き取りサービス」を始めるらしい。電話経由で自分史を聞き出し、文字起こしして、編集して出版

このサービス、高齢者本人というより、その子供に受けている。「ウチのおじいちゃん、青春時代はこんなんだったんだ」/見守りサービスの費用も、聞き取りや編集の費用も、出版の費用も子供負担

今までの団塊世代自費出版が「団塊世代自らがワナビーで、自分から自費出版したがり、国会図書館に納本したがっていた」のに対し、この高齢者聞き取り自費出版サービスは、「高齢者自身はそんなに乗り気じゃない」が、「ウチのおじいちゃんお婆ちゃんはスゴいんだ」という団塊ジュニアワナビーに由来

つまり、自費出版ブームは、高齢者自身の意思による第一次ブームから、「高齢者の子供が、そんなに自費出版意欲のない高齢者をけしかける」な第二次ブームになる。国会図書館は余計にパンクする

高齢者の聞き取り自費出版化サービス、多分『教育需要』もあるんだろうな。45歳のパパが、10歳の子供の教育のために、『75歳のおじいちゃんの生きざま』を自費出版書籍にして手渡す

あとは、変な話だが、認知症対策、生きがい対策。『俺のカネで、親父の半生を自伝化して自費出版書籍にすれば、親父もそれを生きがいに感じてボケないだろう、オレも親孝行だ』と自画自賛

『うちのおじいちゃんって、こんなにすごかったんだ』という理由で親に自伝自費出版をけしかける子どもって、メンタリティが『日本人って、こんなにすごかったんだ』的バラエティを量産するテレビ局と大して変わらん

・・・とさんざんなこと書いているが、当の自分自身が、『このサービスを使って、ウチの親とか妻の親とかの自分史を聞き取らせて、自費出版させよう』という気持ちが、なくもない/このサービス、『親孝行に何かプレゼントしたい』という40代50代世代のココロを、相当くすぐる。

具体的にはこれ⇒ http://prtimes.jp/main/html/rd/p000000009.000009237.html… 『本』じゃなく『雑誌』の形式にし、最低部数は5部からとハードルを下げている/雑誌であっても、その気になれば国会図書館へ納本できる

というか、このサービス、電話見守りサービス業者側の『都合』もあるんだろうな。毎日毎日『ご飯食べてますか?』『天気がいいですね』な電話会話ばかりだと、親の側が飽きてしまう/『自分史を作りましょう』という壮大なネタがあれば、電話見守りの最大のネタコンテンツになる。

一番驚いたのは、この価格設定。なんと5万円から/うちの父、母、妻の父、母、合計4人分作っても、20万円しかしない

これ、めちゃくちゃハードル低いから、下手すれば自費出版自分史雑誌が、毎年100万部発行されるようになり、それが全部国会図書館に納品されるようになるかもしれない。個人情報保護もへったくれもない。

@aka1you これ『子供に費用を持たせてる』のがポイントです。文芸社的なのは、自己顕示欲の強いシニアが対象で、実はシニア全体ではごく少数派/『親の雑誌』は、親孝行したい子供世代にアプローチしてますから、ニーズは文芸社よりはるかに多い

@aka1you 『見守りサービス』と結びつけた点がスマッシュヒットですね。既存のオペレータインフラをそのまま使える訳ですし、そもそもオペレーターは見守り電話の世間ネタ話に困っているし

@osaka_seventeen http://tsunagariplus.cocolomi.net/oyanozasshi/『親の雑誌』は、高齢者見守りサービスのインフラ(オペレーター等)を活用しているので、わずか5万円の価格破壊です

@Six315 つまり、国会図書館が、事実上の『墓地』機能を果たすようになる、と

国会図書館は墓地で、献本された自分史の本(雑誌)は『遺骨』な訳だ/今後、東京館、関西館、将来は東海館とか九州館とかに『散骨』される訳か?

2150年の主人公が、『2050年に自分史雑誌を国会図書館に納骨、もとい献本した祖先』の自分史雑誌を調べに行く、という小説は、十分に成り立ちそうだ。

というか、自分史雑誌を国会図書館に献本する高齢者(、というより、その子供)は、『50年後、100年後の子孫が、国会図書館にやってきて、この雑誌を発見してくれる』ことに微かな期待を込めて献本しているんだろうなあ。

ブログの格好で『自分史』を書いても、そのウェブサービスが50年100年と永続する保証はない。インフォシークなんて、楽天が勝手に20年もせずにサービス停止した/国会図書館に納骨、もとい献本すれば、確実に50年後100年後の子孫へ、自分史を遺してくれる

聞き取りサービスによる自分史雑誌、『創刊号』は16ページだが、『ボリュームが多い人の場合、第二号・第三号の発行もある』という体裁。デアゴスティーニ商法かよ。

というか、この手の自分史サービス、文芸社とか見守りサービス各社がやるのもいいが、本来なら『三井住友信託銀行』とか『東京三菱UFJ信託銀行』とか、信託銀行が真っ先に、遺言信託サービスと同時に提供すべきサービスなんじゃないのか?

見守りサービス会社による自分史製作サービス、これ文字起こしした成果物である『雑誌』だけじゃなく、電話でのインタビューの音声データも、オプションで遺せないのかな?本人の肉声は、あとあと貴重になってくる。息遣いとかは、文字起こし後だとわからない。

朝日新聞の『国会図書館が早晩パンク』なニュース、『なぜ、年間50万点もの受付があるのか?』の取材をしていないから、中途半端な記事になってる。推測では自費出版の受付が急増したからじゃないかと思うのだが、そこの取材がされてない。

5月14日
キヤノン子会社が、「お手軽に写真集を自費出版させる」新サービスを開始したらしい/またワナビー団塊シニアによる自費出版写真集が国会図書館に大量納入され、国会図書館が死亡するフラグか?

団塊シニアの、「定年退職記念に、ヨーロッパを旅行しました写真集」「高尾山の自然を、2年間かけて撮影しました写真集」「愛犬チャッピーの写真集です、かわいいでしょ?」なジャンク写真集が、国会図書館新館と関西館をジャックすると思うと胸熱