男性平均健康余命(中位年齢)を読み間違うな

1月20日

スゴイ。自分がここ1週間で考えていたことhttp://d.hatena.ne.jp/itarumurayama/0150115…と似たようなこと言ってる / “高齢者に稼がせれば日本の問題は解決だ!?:日経ビジネスオンラインhttp://htn.to/zp6td3

水野和敏氏とフェルディナント山口氏の「高齢者を働かせるべし」対談、自分とアプローチは似てるが、結論が逆/水野氏は「今の年金危機は、高齢者が働くことで、年金を払う側に回ることで解決」/自分は「そもそも、既に高齢者は相当働いていて、年金を払う側に既に回ってる。年金は危機的じゃない」

もっと言えば、「ある程度の高齢者が、完全リタイアした方が、時間的余裕も出来て消費が活性化する。」が自分の仮説

水野さんは「高齢者が東京に居座るのが東京一極集中の原因」の指摘。これには同意/だが、水野さんの「高齢者に緩く就労してもらう」場合は、結局高齢者は就労の場として東京から離れないと思う。完全リタイアさせた上で、アメとムチで東京から追い出すしかない

リタイア年齢を考える場合、日本人男性は2つ「大きな勘違い」してる。この勘違いの為、リタイア時期を読み間違い、「あるべきリタイア年齢より遅くリタイア」してしまい、リタイア後に人生楽しむヒマがなく死んでいる

勘違いその1。「日本人の平均寿命は85歳だ。だから70歳でリタイアしても、あと15年は人生エンジョイできる」/日本人平均は「85歳」だが、日本人「男性平均」は80歳にも達しない

勘違いその2。「日本男性平均寿命は80歳」とは、「70歳から80歳まで、人生エンジョイできる」訳じゃない。「男性健康寿命」は、せいぜい70歳/だから、「寿命は85歳だから、70歳でリタイアしたら15年エンジョイできる」は大きな勘違いで、70歳リタイアは人生エンジョイ不可能

1月23日
これ完全な見出し詐欺。「9000万円必要」は事実だが、厚生年金加入者なら6000万円は年金収入見込める。年金改悪しても4000万円は出るだろう。実際は5000万円あればいい / “60歳までに9000万円を持っていないと普通の生活…” http://htn.to/G9Ga7r

この前「日本人の平均寿命は85歳だから、70歳でリタイアしたら残り15年人生エンジョイできる」と男性が勘違いしたら悲惨、とツイート。男性寿命は80歳、男性健康寿命は70歳/ただ、男性に有利な材料も2つある

一つは「平均寿命」と「平均余命」の差。日本人男性の平均寿命が80歳だとしても、「70歳男性が残り生きられる年数の平均が10年」じゃない。実際は3年ほど長い

2つ目は「平均」と「中位数」の差。「50%が生存している年齢」と「平均」は違う。つまり「平均余命」まで生きる人は50%しかいないのではなく、実際はもっと多い/「余命中位数」はもっと長い

だから、「60歳時点まで健康に生きてきた男性」のうち「50%」が「健康に過ごせる残り期間」は、10年じゃなくもう少し長い(15年?)と思う

この辺の「健康余命中位数」のデータが、リタイア年齢の判断には一番重要なんだが、そんなデータは存在しない/そういうデータがない以上、人生を楽しみたい人は、後悔しないために「健康寿命」で判断するしかない

一方、介護費用・医療費を考えるには、「平均余命中位数」で考えなきゃならない・・/老後の人生設計を考える場合、統計学リテラシーが不可欠。平均と中位数の違いをしらなきゃ、老後に泣く