タワマンで北向き住戸が評価される理由

2月7日
大前提として、東京のタワーマンション開発が「湾岸部」を主力に進んでる点から説明すべき。湾岸部の場合、ベストパノラマビューは北側となり、自ずと北側の価値が高くなる / “<超高層マンション>「南向き信仰崩壊」で「北向き」人気 (毎…” http://htn.to/xfTA8G

あと、最近のタワマンは眺望の為に全面ガラス張り(床から天井まで)にしたりするから、南向きの日光の強さは半端ない/はてブのコメントの大半は、 その辺を知らない回答だからなあ

沖先生の「2018年までのマンション戦略バイブル」に「北向き住戸お買い得のメカニズム」が詳しく載っていたが、改めて読むと「共働き世帯増加で、昼間にいない時間帯を気にしなくなってきた」とある

ということは、共働き世帯が多いエリア(湾岸とか)のタワマンは北向き評価が高く、専業主婦の多いエリアのタワマン(郊外とか)はまだまだ南向き信仰が強いのかな?

あとテクニカルな理由として、「北向きは青田売りだと売りにくいから、新築時はデベの値付けが弱気になる」「一方、中古は実物が見れるから、弱気な値付けが不要」というのがある/「デベは北向き住戸の区画割りで、スパン(間口)を広くしたがる」(➡価値がアップする)という側面も

北向き住戸で「アービトラージ(値付けのブレ)」をゲットするのが住まいサーフィンの王道/手間が掛かるが「客寄せの為の目玉値付け住戸を拾う」というアービトラージ戦略もあるよね。情報収集が大変だけど

具体的には、一番条件の悪い住戸が、普通に値付けしたら5200万円程度になるところを、わざと「4980万円」と値付けして広告するケース。200万円損するが、広告費と考えると、安い

たま〜に、「売り急ぎ物件が格安で出る」なんてのが出てくるのが不動産の面白いところ。そういう際に、即断即決な現金買取業者は強い/個人が対抗するには、現金沢山持ってるのが理想的だが、そうもいかない。マンションマニア様みたいに「予め、銀行ローン審査を済ませておく」のが次善策

ふと思ったが、新線、新駅開業情報に従って開業前に不動産購入し、開業後に出口で利益確定する、そういう「新線新駅不動産ファンド」「新線新駅不動産リート」って、ないのかな?ちょっと前の武蔵小杉とか、今なら品川新駅エリアに投資する

「2018年までのマンション戦略バイブル」145ページによれば、沖先生は「国民年金には未納の罰則がないから」との理由で「国民年金未納のススメ」というコラムを雑誌に書いたそうな。その程度のコンプラ意識なんだな、とのことで。