音楽高等教育にはカネが掛かる

2月18日
「最後の秘境 東京芸大」という本に「美術系の芸大生はそんなに金掛からない(それでも普通の大学より掛かる)」が「音楽系の芸大生は、死ぬほど金が掛かる」とあったな。楽器が金掛かる上に、「発表会とかで身綺麗にしなきゃならず、衣装代も掛かり、パーティー費用も掛かる」から。

クラシック音楽の教育に、物凄くカネが掛かる上に、文化資本に加えたいりょくも要求される」問題。そう考えると、戦後世界的にクラシック以外の音楽(ポップス)が普及したのは「音楽界の民主化」という文脈なのかも/クラシック音楽ドレスコードが必要。ポップスは不要。必要経費が桁違い

クラシック音楽が欧米ではそれなりに存続してるのは、中流以上階級にとっての「文化資本のアイコン」の役割があるからなんだろうな

クラシック音楽に体力も必要」問題、「最後の秘境 東京芸大」でも乗ってた。「美術系はいくらでも浪人して目指せる」が「音楽系は浪人できない」らしい。「体力的に、若いうちに勝負しなきゃならない」から、現役合格して若くデビューできなきゃ、それで終わりらしい

「高等教育の無償化」という議論がある。基本的には賛成したい。私立医学部の高授業料とか、なんとかならないのか、とは思う/では、「物凄くカネが掛かる音大教育を、無償化すべきか?」。多分高等音楽教育の無償化に賛成する国民は少数派だろうな

貧しいが才能ある若者に公的補助して医師に仕立てることで、本人以上に国民にメリットがある。だから教育無償化には正当性がある/でも「貧しいが音楽の才能ある若者に公的補助して音楽家に仕立てても」、本人は兎も角国民には殆どメリットないよね?

そもそも「国のお金で音楽教育やる必要あるの?」な議論もある訳で、実際世界各国には義務教育に音楽課目がない国もある

国立西洋美術館の薄給パート募集問題、「応募するのは社会人としての居場所を確保したい有閑金持ち階級説」を提唱したが、「美術界隈の人は、薄給でも応募する可能性ある。人脈作れるから」な新説が出てた/アプリ関係者が、自分の実力を証明するために無料でアプリ開発するのに近い話?