日本郵政の野村不動産買収

5月12日
日本郵政の不動産を野村不動産に有効利用させる、のビジネスモデルだろうが、有効利用出来るのは3大都市圏と県庁所在地の郵便局(本局)と物流拠点程度かな。田舎の郵便局などは野村にも手に余るだろう

野村不動産が「狙われた」理由の一つには、「まとまった大株主がいたから」だろうな。他のデベロッパーには、そういうまとまった株主がいないから、買収は難しい

野村不動産買収ニュース、経済の日経より先にNHKがスクープ。なにか裏があるのか?

野村不動産は「PMO」という中規模オフィスビルを事業化している/山手線の内側の郵便局本局なら、丁度PMOにピッタシのサイズになるのでは?/野村はPMOをリートやファンドに売却してるが、日本郵政の土地であれば、売却する必要もなく、資産として持ち続けられる

ツイッター見てると「素人の郵政がババを掴まされた」「どうせ又失敗する」な反応多数/しかし、「表面的には兎も角、実態は不動産会社」という企業は多いんだけどな。サッポロビール、TBS、JR九州朝日新聞もそうかも/日本郵政も、そういう企業になりたい、ということでしょう

近年のマンション市況の停滞は、一つには「土地が仕込めない」というのがある/その点、野村不動産は「日本郵政からの土地供給パイプライン」という武器を手に入れた訳だ

5月13日
不動産クラスタから「日本郵政の未活用不動産を活用したがってるデベロッパーマンからすれば、大チャンス」というツイートがあって、概ね同意なんだが、世間のツイッタラーの中ではそういう見立ては少数派なんだな/不動産屋と世間では、街の景色の見え方が違ってる

で、夜間取引だと野村不動産日本郵政も上がってるのね。ツイッタラーは兎も角、投資家は「相乗効果アリ」と見なしてる訳だ

野村不動産系のリートを郵便局の窓口で売る」という展開はあり得るのかな?/その先、野村不動産ワンルームマンション開発して(今はあまりやってない)、それを富裕層に郵便局で売る、というのはアリなのか?

日本郵政の「もて余してる不動産の有効活用」な文脈だと、日本郵政に必要なのは野村不動産だが、「日本郵政の窓口に来る資産持ち高齢者の為の商品」な文脈だと、日本郵政に必要なのは、むしろ大東建託かもしれない

あるいは、野村不動産アーバンネット(仲介)の機能を、郵便局にも持たせるとか。

日本郵政野村不動産買収のニュースをマスコミにすっぱぬかれた関係で、仕事が入った」な(関係者らしい)ツイートがあった/つまり、この報道は事実なんだろうな。

ただ、野村不動産の高給水準を、日本郵政現業部門が容認するかな?というのはある。徐々に給与水準は切り下がっていくのか?

野村不動産に話を戻すと、「何故、野村證券野村不動産を手離すのか?」もポイント。シナジー効果が無くなったということか/個人情報やプライバシーがうるさいから、野村不動産の顧客に野村證券の情報流すのも、逆に野村證券の顧客に野村不動産の情報流すのも、難しくなってきた

あるいは、野村證券が担当してる上場企業が、社有不動産の有効活用考えてる場合は野村不動産に回して、、という展開が昔はあり得たのだろうが、社有不動産の有効活用も一巡してしまって、今後はあまり「出物」が出てこないのかも

日本郵政野村不動産買収案件、一部政治家が異を唱え始めてる。政治案件になるか?