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に詳述しましたが。
順天堂大学の研究グループの調査で、新生児の性比(女児=100とした場合の男児の比率)が
低下していて(特に首都圏で)、「その原因は環境悪化かもしれないが、原因不明」
というニュースがありました。
これは仮説ですが、次の3つが考えられないか?
仮説その1)首都圏において高齢出産が急増している。
高齢出産の場合、男児の死産率が上がるために、
結果として首都圏の男児出産比率が減少している。
仮説その2)出生前胎児診断により、遺伝病を避けた人工受精が首都圏を中心に、
厚生労働省の認識を超えて普及している。
ダウン症等は男児に多発するため、遺伝病を回避する人工受精が多発した場合、
XX受精卵を選択することになるので、結果として男児比率は下がる。
また、遺伝病回避のための人工授精ではなく、単なる「不妊症解決」「高齢出産解決」のための
人工授精であっても、性比は変わります。(その理由は後述)
仮説その3)もっとストレートに、「産み分け」がなされた。
(希望以外の性の胎児を流産させる中国式産み分け(というか間引き)ではなく、
最初から希望する性の胎児を産める様、体質やタイミング?を工夫する)
中国の場合は「男児希望」が多くて、性比のアンバランスが社会問題化しているが、
成熟社会の日本では、
★育てやすい
★母親が友達感覚でいられる
★介護も期待できる
という「女児希望」の方が多くて、特に首都圏でその傾向が強い。
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人工授精が増えると性比が変わるメカニズム
受精時のヒトの性比は
男:女=5:3と聞いたことがあります。
で、実は受精卵のうちかなりの数が、「その母親も気付かないうちに」
着床失敗したり着床しても未熟な状態で「流れてしまう」そうです。
その過程でXYの受精卵の方がXX受精卵より流れやすくなっているらしい。
なので、「受精」⇒「妊娠発覚」にまで成長する受精卵自体、全体の半分も
ないのではないでしょうか?
イメージとしては
受精時 妊娠発覚時 出産
XX 24 →22 →20
XY 40 →24 →21
のようなイメージでしょう。
で、ここで「1割が人工受精」に移行したとして、
人工受精の性比=1:1にして、全てが着床成功したとすれば
【自然受精】
XX 21.6 →19.8 →18.0
XY 36.0 →21.6 →18.9
【人工授精】
XX 3.2 → 3.2 → 2.9
XY 3.2 → 3.2 → 2.8
【合計】
XX 24.8 →23.0 →20.9
XY 39.2 →24.8 →21.7
となって、性比=100:103.8となります。
・・・ということろまで、順天堂大学は仮説を打ち出せなかったのか?