【天文学の世代効果】

※自分のツイートの転載
11月11日
大平さんと言う癖があるプラネタリウムクリエイターが「アイソン彗星は絶対明るくならない、天文業界はトーシローに対して「明るくなる」と嘘付くな!」とツイートしていてワラタ
天文趣味って、マニアと一般人のリテラシー格差がかなり高い。天文趣味を始めたくてもハードルが高く感じる/彗星とか日食って、素人から天文ファンに「スカウト啓蒙」する入口としては、ハードル低くて引き込み安い、だから天文業界は業界挙げて素人勧誘してるんです大平さん
自分は鉄道趣味だが、鉄道趣味は一般人からの参入ハードルは結構低い。東京大阪圏では鉄道利用する人が圧倒的多数派だし、旅行番組も溢れてる/天文番組なんて殆どないし、都市部は天文観測に不適。天文趣味普及にはハードル高い
マンション趣味って、一般人から見たら多分ハードル高い。「数千万のお金掛かる」「営業トークウザイ」とか
以前消失したインフォシークに書いたが、天文への関心を有する世代って「21世紀少年世代」、アポロを少年時代に体験した昭和30年代生まれがピークだと思う。アポロ以降に生まれた世代は天文への関心が低く、「そもそも人類が月に行ったなんて嘘でしょ?」とほさぐ
自分はギリギリアポロと同時代生まれだが、少年時代はアポロの余波で、結構宇宙番組は世間に溢れていた/冷戦終結以降、宇宙番組も少なくなり、「子供達への宇宙啓蒙」は少なくなった
もっとも、上の子の世代は、天体イベント的には「当たり世代」。2009皆既日食、2012金環日食、(2013アイソン彗星)を幼稚園〜小学生の間に立て続けに体験。この世代は将来天文リテラシーが高くなりそうだ
こういうのは数学年の差が致命的。下の子の場合、2009皆既日食は赤ちゃんだから覚えてないことになる。実際、上の子と下の子を比べたら、天文関心度は上が強そうだ
巨人ファン率も世代効果が大きい。V9を幼稚園〜小学生に目撃している世代(自分より少し上の世代)は巨人ファン率高い/自分が初めて野球を知ったのは巨人最下位の年。だから自分の世代の巨人ファン率は高くない
ガラスの仮面」の速水真澄は天文マニアと言う設定/速水真澄はプラネタリウムから天文マニアになった、と言う設定だが、多分五島プラネタリウムをイメージしてるんだろうなあ
五島プラネタリウムって、日本の天文リテラシー引き上げに相当貢献してると思う。特に光害がひどい都市部の子供達の天文リテラシー引き上げに/五島プラネタリウム開設が、全国の自治体にプラネタリウム開設ブームを引き起こしたらしい。呼び水効果が大きい
是非、東急不動産におかれましては、月面不動産を取り扱い頂きたい/アメリカに月面不動産を取り扱う会社があるらしい。まあジョークなんだろうが
50〜100年後には、月や火星について小中学校で学ぶのは、「理科・地学」じゃなく「社会・地理」になってるかも。人類が経済的に宇宙利用を始めたら、対象は理学じゃなく工学、更には経済学や社会学になる。
男臭くて地味な業界ほど、勝手に「最近女性の●●ファンが増えた!」とブームを捏造する。「歴女」「山ガール」「鉄おとめ」。全て嘘/次は天文業界が「最近天体観測にハマる女性が増えてきた」とブーム捏造する余寒
だから、マンション趣味業界(?)も、「最近マンションモデルルーム巡りにハマる女性が増えてきた!」とブーム捏造すればいいんですよ、はるぶー様!